辛島文雄TRIO@パラゴン
久しぶりのパラゴン。あいにくの天気だったが、会場は満員。僕はいわゆる「かぶりつき」の位置にしゃがみ込んだ。程なくして演奏が始まる。Stillnessという、辛島さんのオリジナル曲から一気に引き込まれた。このようなタイプの演奏をパラゴンで聴いたのは初めてではなかったか。ECM系に見られるような、透明感があって繊細な響きが会場を包む。かなり好みの演奏だ。トリオの音数はかなり多い。それでも、白熱すればする程、逆に存在感が空気に溶け込むようで、まったく五月蠅くない。辛島さんのセンスを最も確認できたのは、Body and Soulの解釈であった。僕はベニー・グッドマンのスモール・コンボでの演奏を基準にしているが、そのテーマは細かく刻まれて、宇宙へと広がるようなクールな音像へと変化していた。若干28歳の高橋信之介さんのドラムも細かい技巧に加えてパワーがあり、ソロでは最も会場を沸かせていた。ベースの井上陽介さんは、そんな二人を見守るかの様な安定した姿勢、終始ニコニコされていた。オリジナルとスタンダート曲、ハービー・ハンコックやチック・コリアの曲などを織り交ぜ、緩急のある飽きない演奏。あっという間に時間が過ぎた。1stステージと2ndの間に挟まれる、パラゴンのマスターによるトークと「お楽しみ抽選会」も毎度恒例のもので、鹿児島ならではのアットホームな雰囲気が、演奏自体とくっきりと対比していた。
ジャック・ディジョネットらと共演した最新アルバム「Great Time」(写真)にしっかりサインを頂き、お店を後に。気分が良いので、バイパスを通らずに車を走らせたら、道に迷ってしまった。
chinatsu
2006/06/29 14:37
読みながら、後悔しました・・・・
マティック
2006/06/29 15:50
今回は、いろんな方をお誘いしましたがフラれまくり、結局1人で見に行きました。そして〜かなり、かなり良かったので、もっと強力にプッシュしておけば良かったと、こちらも後悔しています。辛島さん、次回は10年後、とおっしゃっていたので、その時にでも・・・・。
i.t.
2006/07/04 13:06
パラゴン店長のブログよりやってきました。
すばらしいライブだったようですね。
レポートも簡潔ながら臨場感満載で素敵です。
雰囲気がそのままつたわってきます。
以前よりこのサイトはたまにのぞいておりますが、書き込みは初めて。
夏は串木野に帰省してパラゴン入り浸りです。