耐震強度偽装問題質疑
耐震強度偽装問題質疑・・・NHKでの中継を見ながら仕事中。今回の問題は建築に限らず、近代になってから出来上がった「仕事の流れ」自体に破綻が生じてきたことを物語っている。仕事が細分化された結果、責任も細分化され、それぞれが「軽薄な罪の意識」をシェアしている状態だ。大きな組織で作り出されるもの、その多くは責任の所在が見えにくくなっている(例外的に個人の魂を感じる商品もあるが)。ものを買う側は、きちんとした個人が見えるものを選択するべき。家は一生で一番大きな買い物、尚更である。僕は6年前に自分の家を建てたが、設計士の方、工務店、大工さん、関わった殆どの方の顔を思い浮かべることが出来る。東京から鹿児島まで構造計算をしてくれた方を呼んで、鉄骨の組み方をその場で指導してもらったこともあった。イメージがいいというだけで家、マンションを買ってはいけない。出来れば土地探しから自分の責任で。パッケージ化されたものには疑いを持つこと、というより、近代に疑いを持つこと。全て自分の目の届く範囲で計画を進めなくては。そちらの方が絶対に楽しいし、しかも安上がりなのである。
テディ
2005/12/09 01:00
威風あたりを払う威厳がありました。
もう今後は生じないでしょう。
パスキア
2005/12/09 08:46
父が建具をしているので、新築中の『いえ』を訪れる機会が多々ありまして、子供心にこんな木の骨組みが家になっていくって凄いなぁ〜と感動しておりました。
様々な職人さんたちがひしめき合う現場は、どんな職場にもない独特の空気感で、家主がお茶のおかしやお漬け物をもってきて、10時12時3時ときちきち休憩を取るとなどは、ほんわりとした風情がありました。近年、鹿児島でも高層マンションラッシュ真っただ中、友人や会社の先輩でもマンション購入を検討している人もチラホラ見受けます。
「家は自分を表す」どこかで目にしたコピーなのですが、マティックさんの考え方が凝縮されていると思います。本質なんですよね。要は。
マティック
2005/12/12 18:32
昔は、孫の代の事を考えて山に植樹していたという話を聞いたことがあります。建築の材料も自分で育てていたんですね。そういう時代は、決して人のせいにせず、自分の責任でみんなが生きていたと思います。
バスキアさん→
僕も数年間、賃貸マンション暮らしでしたが、あまりイイ想い出はないのです。うるさいと警察に通報されたり、悪い人が階上に暮らしていたり。集合住宅はもう懲り懲りです。鹿児島は景観に恵まれた場所が沢山あります。若い人には一戸建てを薦めます。