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date 2006.6.19
category living
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素材撮影


鹿児島のとある実力派グループのアルバム・ジャケットを手掛けることになった。ファースト・アルバムのイラスト/デザインも担当したのでこれで二度目。前回は、宇宙船+異星人というSF風味だったが、今回は「混沌とした時代を抜け出す」というイメージ、しかもシンプルに・・・という依頼だった。「混沌」を表す素材として、重油を選んだ。重油を撮影する訳にもいかないので、キッチンになった「からいも飴」(さつまいも飴)の表情を何枚か撮影。この反射の具合や曲線のカタチを基にしてイラストにする訳なのです。高校生〜浪人中は「寒い・暖かい」「速い・遅い」「液体・個体」などの相反する要素を表現する練習をひたすらやっていた。今のように「イメージ検索」が出来る訳もなく、カメラを構えて街に出たり、カメラのカタログ、あるいは旅行パンフレットに使われているイイ写真を集めたり。いろんな素材を一枚の絵にまとめて「観たい風景」を造り出すことがイラストレーターの仕事だと思う。イラストはパッと観て解りやすいが、どんな仕事でも結局「見たい風景」に向かっているのだと思う。

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