拒否するということ
ちょっと昔、フランスが核実験をした。その時、日本では「不買運動」なるものが起こった。フランス産のもの、例えばワインなど・・を買わない様にしよう、というものだった。アメリカが戦争を始めようとしても、不買の話はなかった。最近のアメリカ産の牛肉問題については、政府の決定ばかりが報道され、消費者の「軽い感想」ばかりが目立つ。輸入を再開しようがしまいが、もし消費者全てが不安を感じたら、買わなければいいと思うのだが。結局、同盟国なので中途半端な報道しか出来ないのだろう。その結果、実際に買う人も多いのだろう・・・そこが良く解らない。村上龍が「日本の教育システムを変えようと思えば、学校を休めばいい」と語ったことがあった。その数が増えれば変わると。何かを変えようと思う時、その決定権は自分にある。ちょっと考えれば「変だ」と思う商品が氾濫するのは、それを気に入っている人がいるからだろうか、それとも気にせず手にしてしまうのだろうか。少なくとも、AとBの二種類があったとき「どっちでもいい」と言わず、一瞬考える事である。