「む展」打ち合わせ
毎年、鹿児島市立美術館で行われる「む展」に今回も出品することになり、打ち合わせに参加してきました。同じ学校に在籍していたというだけの集まり、今回で24回目・・・凄いと思います。打ち合わせでいつも感じることは世代の格差。おおまかに分けると3世代あって、1世代目はファインアート志向が強く、2世代目はアートとデザインの両立、3世代目はデザイン系。ファインアートか、デザインかという枠組みの話ではなく、結局はどの世代も、時代とともに生きていると感じる。自分が学生だった頃、どういう時代背景だったか?という事が作品づくりに直結している。僕たちの後はアート世代に戻るかも知れないなと感じたり・・・。
面白かったのは、昨年行われたオープニングのイベントとギャラリートークについても、感想に格差が生じた事だった。静かな美術館で作品と対峙すべき、という世代と、観客の事を考え美術館に活気を、の世代。
日本映画が洋画を抜いて好調な成績を残している背景には「観客ありき」の制作姿勢があると言う。この方法論は、芸術作品としての映画が減る事を意味しているので、素直には喜べない。恐らくファインアート世代の方々は、「む展」のあり方をそういう意味で心配しているのだろう。
難しい問題である。