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date 2008.12.20
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イラストレーターという仕事を守る(4)


イラストレーターという仕事を守る・・・・(1)(2)(3)とは少し角度を変えてみます。これまでは「身の守り方」が中心でしたが、逆に「看板の掲げ方」について思っている事を記してみようと思います。まず、定休日は絶対に設けないこと。お正月、お盆、連休、勿論土日も・・・休みを主張してはいけません。年中無休。金曜発注、月曜UPというのは良くあることです。それから、プライベート感は出さないこと。クライアントにとっては意味がないもの・・・例えば家族についてのブログや、家族の集合写真の年賀状などは避ける。以前、テレビの取材で「最後のカットを家族団らんの様子で締めくくりたい」と言われて拒否したことがあります。創作活動と家族、勿論深い部分では繋がっているんですが、社会への窓口としてはマイナス要因であると考えています。芸能人がプライベートを隠しているのと同じ理由です。プライベートをさらけ出して商売にする人もいますが、それは例外です。それから・・・名刺。最近のイラストレーター志望の若者の名刺には携帯電話の番号しか記されていない場合が多い。これは世代のギャップを感じるだけでなく、社会に対して活動領域を「わざわざ狭めている」イメージがあります。本気度が低く、サイドビジネス感が出るとも言えます。僕が駆け出しの頃は携帯もなく「電話とファクスの番号を分ける」というのがひとつのステイタスでした。少なくとも固定電話を持って欲しい。住所の記載も大切・・・。どこに住んでいるか解らない人と、仕事はしにくい(ホームレス漫画家が最近いる様ですね)。住所を記したくない人が増えているということは、ユビキタス社会化が進んでいるとも言えるのかも知れませんが・・・このあたりについての僕の考えは古いです。
いずれにしてもフリーという立場は、多くの方々から理解され、協力を受けて成り立つもの・・・。自分が何者であるか、未熟であってもはっきりと伝える必要があると思います。

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