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date 2006.12.1
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郷中


郷中(ごじゅう)。聞き慣れない言葉だと思いますが、鹿児島で昔、郷中教育と呼ばれるものがありました。、ボーイスカウトの原点とも言われています。薩英戦争の際に、イギリス人がこの思想を持ち帰ったとのこと。詳しくは「郷中教育」で検索して頂ければ、解ると思います。僕が住んでいる日置市吹上町永吉でも、この名残と思われる集まりが毎年行われます。小さな集落の単位を郷中と呼びますが、大寺家の他に8世帯の家族がオーテマ・ハウスに集まりました。うちを含め9世帯が、何故集まっているのか、400年の歴史があるため、そのルーツは解りません。関ヶ原の闘いが絡んでいる事だけは確かです。場所の提供は持ち回りですから、9年に一度の当番となります。何をするかと言えば、一種の飲み会・・・という感じなのですが、楽しいおばあさんがいて、ハーモニカを演奏してくれたり・・・異業種、いろんな世代の交流の場ですね。「どうして集まっているんだろう?」という話題はミステリアスで、なかなか良いものです。父の世代は、こうした地縁や血縁から離れざるを得なかった世代ですが、僕らはここで何とか自覚を持って、一見煩わしいとも思えるシステムを取り戻さなくてはならないのだと思います。鹿児島の犯罪発生率が極めて低い(46位)のも、こうした郷中教育がベースにあるからとも言われています。

Comments: 3 comments

  1. テディ

    宴たけなわになった所で、ナンコ大会・・・。
    仕出しのパッケージがうちの所と同じですね。
  2. 郷中教育→ボウイスカウト論は怪しいと言う説もあるようですが
    地域の異年齢集団によるコミュニティが
    治安維持に役立つのは事実のようです。
    プライヴァシィとコミュニケーション
    これからどのようなヴァランスが良いのか
    皆が真剣に考えなくてはならない時代に
    なってきていると思います。
  3. テディさん→
    ナンコ・・・!噂には何度も聞いているのですが、一度も見た経験、遊んだ経験はありません。今度、教えて下さいね。
    Sputnikさん→
    あらら、怪しい説だったんですね。これからの時代は、個人主義や能率主義から脱却して、住んでいる地域や地球全体の事を考えなくてはいけない様ですね。そういう意味で鹿児島は一歩進んでいると思います。地域社会が壊れていない、というのは貴重な財産です。