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date 2007.6.11
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「む展」を終えて


「む展」最終日(6月10日)、ホワイトギャラリーオーナーの三坂基文さんと画家・茂山寛さんのナビゲートで、ギャラリートークが行われた。俳優の榎木孝明さんも駆けつけて下さり、ご自身の作品を解説、会場は華やかな雰囲気に包まれ、写メの音に包まれた!榎木さんは「風を描きたい」とおっしゃっていた。僕は話ベタで、デジタルの良い部分と悪い部分の説明をした・・・多分、よく解らない話をしてしまった。僕も、「風」ではないが「空気」を描きたいといつも思っている。ただ、その空気はスケッチ紀行によって得られるものは殆どなく、脳内に昔からある風景をベースにしている。昔、といっても年齢を重ねて、その定義は毎日更新されている訳ですが。ミケランジェロは「石の塊の中に、既に自分の彫りたい像が埋まっている」・・・とか何とか、名言を残していたが、僕もそういう意味で、ずっと気になっている風景や世界が存在している。それをどうやって脳内から取り出すか、これが日常のテーマなのです。イラストは、クライアントやデザイナーの「見たい風景」を具現化する仕事なのですが、結局は自分の脳内風景やその住人を引っ張りだしているだけですね。
実際にある風景を用いて抽象的なイメージを表現する人、抽象的なモチーフを使い具体的なイメージを伝えようとする人、様々な表現者がいるのですが、僕の場合は「爽やかな風」にはほど遠い、インナースペース系・・・風が吹いても、頭蓋骨の内側を回る感じと言えます。言い方を変えると、な・・・内向的!(そういえば、今日、ある作家の方に内向的ではいけないんですか?とつっかかってしまいました、スミマセン)でも、脳内宇宙は実際の宇宙よりも広いと腹をくくり、活動していくしかないんでしょうね。
以上ギャラリートークの補足でした。ご来場頂いた皆様どうも有り難うございました。次回も「む展」を宜しくお願い致します。

Comments: 5 comments

  1. 土曜日伺いました。
    いいですね!あの空気、真摯に作品に向っている作家、楽しみで描いていらっしゃる方、本業傍ら時間をやりくりしながら創作されてる人、本業としている作家、いろんな方の自由な作品。昨年も感じたのですが他の公募展などとくらべたら見終わった後ホ〜ッとした余韻を感じました。
    大寺さんの作品から大寺さんの日常の底にある「自然や命あるものへの慈しみ」温かい優しい空気を感じて帰ってきました。
    ありがとうございました。
  2. しんこ

    オオタケ先生、ノゾエ先生もおられたのですか?
    これからも<む展>ますます発展するといいですね!!
  3. 珈琲人さん→
    「む展」本当に自由な展覧会です。珍しいですよね。
    土曜日は17時頃までは会場にいたと思うのですが、すれ違ってしまったのでしょうか・・お会い出来ず残念でした。いつも遠いところ、ありがとうございます。「821B」はちょっとした思いつきで作った作品ですが、映像についてはまだまだ勉強するところが多く、試行錯誤しています。丁寧に観ていただき、ありがとうございます。
    しんこさん→
    応援、ありがとうございます!
    今回は、両巨匠の出品はありませんでした。ギャラリートークの時もいらっしゃいませんでしたね。次回は12月に奄美で行われる予定です!
  4. よっちん

    今回は行く事ができず残念でした..(泣)久しぶりに大寺氏の顔も拝見したかったのに ^-^ 
  5. よっちんさん→
    お返事が遅くなってしまいました。
    次回の「む展」は12月に奄美で行われる予定です!
    よろしくお願いいたします。