信号待ちの際に、不思議な看板を見つけたんです。思わず近くにある道の駅に車を停めて、看板の場所まで徒歩で戻り撮影。この場所は「妙円寺詣り」という鹿児島の有名な行事の時の通過点・・・。大勢の人がゾロゾロと歩くイベントなので、歩道に贅沢なスペースが設けられており、このイラストの通り、緑、黄色、赤と塗り分けられていなす(黄色は点字ブロック)。このイラストに惹きつけられた理由は、あくまでも絵画としての魅力であって、イベントや歩道の仕組みとは全く関係がないのですが・・・。几帳面に塗り分けられた三色に抵抗するかのように、荒い筆致やエアブラシ(もしくはスプレー)でバランスを取っている。視線でいうと、遠方の空が見えているので低めの設定かと思いきや、横断歩道は衛星写真のように真下に見下ろしています。複数の視点を一枚に納めるという点では(無意識であっても)キュビズムの影響下にある作品と言っていいでしょう。
そういう理屈を抜きにしても、何だかこの絵から漂ってくる、ただならぬムードに惹きつけられてしまいましたとさ・・・。(友人は横山裕一を思い出したそうです、確かに。)
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歩きたくなる道作り 鹿児島県
シン・ゴジラ
映画「シン・ゴジラ」を観てきました。(ネタバレなしです。)
大傑作。震災以降にゴジラを作る意味、芸術(ポップカルチャーやオタク文化を軸とする)の意味を再認識させられました。なおかつ考え抜かれたエンターテイメント作品になっています。
僕は特に東宝特撮マニアでもありませんし、機会があったら観る、録画する程度のファンなのですが、今回は劇場できちんと観て大正解でした。こういう映画に触れるたびに「自分もきちんとしたものを作りたい」という欲望が高まってきます。
小学校2年、6年の息子たちも満足した様子。大人と子供では全然感じ方の違う映画だと思いますが、この夏オススメの一本であることは間違いありません〜!
頑張ってほしい
新知事初登庁のニュースもあって、新しい鹿児島がこれから始まるんだという予感がしています。「全国で唯一稼働している川内原発」を抱えている鹿児島だからこそ、エネルギー政策について、彼への期待もかなり高い。前知事とは違って、きちんと県民の視線で発言している様子が何度となくテレビで流されて、その度に自然と涙が浮かびます。
しかし楽観視をしている訳ではありません。とにかく、彼が知事を務める最初の4年間は「彼が何をするのか?」をウォッチするのではなく「彼をどれだけ応援出来るのか?」の方がもっと重要だと思います。期待するのではなく「一緒に行動していく」という気持ちが県民の間で共有されないといけませんね。
セミの羽化
子供達の夏休みも最初の10日が早くも終了、今日から8月です。庭で偶然セミの羽化する様子に立ち会いました。幼虫は最後の体力を振り絞って木に登ってくるので、触ってはいけません。片道の燃料だけを積んで月へ向かっているロケットと考えていいでしょう。月まで辿り着けば、移動するエネルギーは必要なくなり変態モードに切り替えられるのです(あら、意味わかんないか・・・)。僕は2回ほど、セミが羽化に失敗する様子を見ています。一度目は、子供達が幼虫を捕まえてスケッチをしていたのですが・・・その間に体力を消耗、木に登るタイミングを逸して死んでしまいました。二回目は友人のケースですが、登る途中で子供が触ってしまい・・・やはりエネルギー切れで、羽が伸びきる最中に死んでしまいました。直後に死の匂いを嗅ぎつけたアリたちがすぐに集まってきて・・・自然界に無駄死にはないと解るのですが・・・。
2011年にはこんな記事も書いています。枝ごと部屋に持ち帰ればうまく観察できると思います。
賢人からのプレゼント〜Bruno Munariの「DA LONTANO ERA UN’ISOLA」
東海地方で暮している賢人S氏。不定期的にプレゼントが送られてきます・・・今回は地元産のお菓子などの中に混ざって、イタリアの美術家ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari)の「DA LONTANO ERA UN’ISOLA」という書籍が入っていました。今では入手不可能だと思われ、氏がどのようにして手に入れたのかはわかりません。開いてみると、何の変哲もない石を風景に見立てたり、時には筆を加えて絵画を作り出したり・・・見れば見るほど吸い込まれていくような写真がズラッと掲載されています。興味のない方にとっては「なんだ石かよ!」と一蹴されてしまうかも知れません。
近所の吹上浜に出かけた時は、必ずと言っていいほど石を拾って帰ります。コレクションしているというほどではありませんが、いつも机の片隅に置かれていたり、ちょっとした部屋の装飾になったりしています。そういえばル・コルビュジェの展覧会を見たときにも石を収集したコーナーがありました。自分の趣味が一部でも巨匠たちと共通していることに、深い喜びを覚えます。海岸で無数の砂を手に取る時、一粒一粒に途方も無い違った物語が内包されていることを実感します。そうした果てしなさと隣りあわせになるときに(もちろん良い意味で)自分の無力さ・はかなさを感じることが出来ます。逆に人工物に囲まれた時の感情は乱暴になり、謙虚さは失われてしまいますね。
石と向き合いましょう。
プールの監視係をする
梅雨が明けて本格的な夏がやってきました〜そんな中、近所の永吉小学校で1時間半だけプールの監視員の係をしたのです・・・僕以外はお母様たちだったので、「何かあったら真っ先に僕が水に飛び込まないといけない」という覚悟が必要でした。監視なんてやったことがないし泳げないし。そんな僕の心配をよそに子供たちは楽しそう。全校生徒の2/3は来ていたと思います。夏のプールといえば、とにかく満員で泳ぎづらい、遊びづらいというイメージですが、この辺りは本当にゆったり、のんびり出来ますね。「20分泳いで10分休憩」を3セットがルールのようで、1時間半の係は無事に終了〜隣にあるAマートでアイスを買って家に戻りました。もう少し人が多くてもいいけど、とにかく「一大リゾート地」だと僕は思っているのですが、どうでしょうか。
ジオ菓子
桜島・錦江湾ジオパークのキャラクターを担当して早くも3年以上が過ぎました。今回紹介するのは「ジオの恵み」と呼ばれる関連商品のご紹介・・・。ラインナップは豊富ですが、僕がたまたま入手したのは「溶岩糖」と「桜島の軽石サクサク」の二種。溶岩糖は、火山糖とも呼ばれ、普通は合成着色料による派手な色合いが特徴的なのですが、さすがにジオパークの取り組みなのでこのような色合いに。軽石サクサクの方は、鹿児島で唯一のイラストレーション専門ギャラリー「U1 SPACE」を運営する「小城製粉」が開発した模様。
県外の方は「桜島オンラインショップ」から購入できます。
七夕、次男の願い
夏休みが始まりました。主に、子育て中のお母さんは日中も子供達と一緒に過ごすために、昼ごはんをはじめとして、楽しい夏の演出に様々な工夫を強いられる時期でもあります。(東京で育った)自分にとっての夏休みは、祖父の暮らす鹿児島への帰省が、最大の思い出として今でも記憶の中枢にあります。東京から寝台列車に揺られる旅は、当時流行っていた「ブルートレイン」や「銀河鉄道999」とも見事にリンクしていました。小学4年生の時に、小学2年の弟を連れて、二人で寝台特急はやぶさに乗ったこともありましたね。今の自分に、これだけの思い出を子供に提供できるか?と問われると、それは子供達本人が感じることだから何とも言えません。客観的に世界を見ると、当時と比べ便利になりすぎて矮小化してしまった感は否めないのですが。
さて、小学2年生が書いた「宿題を三日で終わらせる」という七夕の願い、明日までに本当に出来るのか・・・!何も言わずに見守ろうと思います。
バンビの弁当箱
僕が幼稚園の時に使っていた弁当箱だから、もう45年くらい前のもの!「女の子向けだなあ」という意識は幼稚園児の僕にもあって、ちょっと恥ずかしかったことを覚えています。その弁当箱を、今6歳になる三男が幼稚園で使用している・・・。断捨離ブームだと言われているけれど、自分は物を捨てるのが苦手なタイプ。少なくともこの弁当箱は、今でも昔の輝きを失っていないように見えます。やはり、モノを取っておくっていうことは、とてつもなく意味があることなんだと思いますね。