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date 2016.5.2
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「フォースの覚醒」について語る(3)

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そこで、僕はどうやってこれからのSWと付き合っていけば良いのか?という問題が浮上してきます。
(1)「旧三部作とその特別編、エピソード4-6」(2)「ルーカス監督の新三部作エピソード1-3」(3)「エピソード7以降」
・・・とそれぞれの年代で楽しみ方を分ける必要があると感じています。
(1)については、当時どれだけの革命的作品だったのか、SWなくして現代のポップカルチャーは存在していないという事実を若い世代に伝える。何が凄かったのか?を生理的に感じているのは私たちの世代だけだから。ソフト面だけではなくハード面も強調したい。ILM、ピクサー、THXなど、SWを避けて通っている人にも恩恵はありますよね。
(2)今回公開された「エピソード7」で、逆に際立ったのが「ルーカスが成し遂げたいこと」。彼はストーリーテリング以上に映像技術の進歩に興味がある。そういう意味でフレッシュなアイデア満載の新三部作は、アイデア自体を楽しむことに徹したい。表層的なCGI作品ではなく、やはりSW世界の一番の魅力はコンテクストを感じさせること。背景社会の膨大な情報量に着目です。
(3)新しい世代にSWの魅力を伝えるために作られた今回の「エピソード7」。シリーズ中、物語自体は一番面白いとも言えます。脚本、人物の配置には文句のつけようがないのでは?特に前半、ジャクーを脱出するまでの物語が転がっていく様子は最高ですね(BB-8自身も転がっているので余計にそれを感じてしまいます)。ミレニアム・ファルコンを操縦しているという実感も持てましたし。このシーンの出来が良すぎるので後半のスターキラーベースのシークエンスはポー・ダメロンの操縦のうまさはビシビシ伝わってきますけど、逆に小ぢんまりと感じてしまうんです。全体的に、マーベルシリーズで見られるような「CGIてんこ盛りで何も残らない」演出とは違って、かなり紳士的に、最近の映画としては「かなり地味目」に各シーンがまとめられていました。ここの好感度はズバ抜けて高いです(前述した〜矮小化した世界観〜と相反する見解ですがお許しください)。終盤、BB-8とR2-D2の共同作業によって地図が完成する場面、これはSW世界を若い世代に継承する象徴的なシーンでもあります。親として、子供達にどうやってSW世界を知ってもらえばいいのか試行錯誤している毎日ですが、低い年齢層にも、歴史を感じさせる〜十分すぎる重みのある作品に仕上がったと言えるでしょう。

date 2016.5.2
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「フォースの覚醒」について語る(2)

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・監督の采配とは別に、今回、ジョージ・ルーカスの手を離れディズニー配給になったことで、新しいSWシリーズがどんな方向に行くのか、やはりファンは不安だったんです。お馴染みのシンデレラ城から始まるのか?という部分まで含めて。しかし、こちらもディズニーの気遣いが際立っていました。今回感じたのは、ディズニー配給になったことで、SWの結末は人類が滅亡するまで永遠に引き伸ばされた・・・一つのプラットフォームになったということです。「SWという公共料金」を一生払い続けるというイメージ。これまでのSWシリーズは独立採算制・究極のインディペンデント映画としても有名。ハリウッドの映画製作システムから離れたルーカス個人の作家性が重んじられていましたので「ルーカスの寿命=SWの寿命」ではあったんです。
・ここまで、やや俯瞰した語り口になってしまっているのは、相当な時間が流れたからです。1回目鑑賞時の最初の印象はかなりのもので、一言で表現するなら「茫然自失」だったんです。主な原因は「エピソード1」鑑賞後の、新しいシリーズが始まったという高揚感がなかったことなんです。フレッシュなアイデアが見られず(細い部分ではキリがないほどありましたよ)、どこかで見たようなSW世界ばかりが展開されていたから。ものすごく凝縮された話なんだけど、SWのベスト盤的な意味合いがあまりにも大きすぎた。ルーカスも今回の作品については「レトロ趣味」という表現を使ったようです。言い方を変えれば、自分が想像していたSW世界よりも矮小化していた。という感情から、茫然自失になったんですね。これは二回目鑑賞後に、ようやく落ち着きを取り戻して確証したんですが、人物描写についてはこれまでのSWよりも丁寧に感じます。ポーとフィンの友情の強固さは、短いシーンですが、ルークとハンを上回っている様に感じますし、レイやカイロ・レンの苦悩する様子や覚醒する様、これも見事なものでした。

date 2016.5.2
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「フォースの覚醒」について語る(1)

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昨年12月18日に公開されたスターウォーズの7作目「フォースの覚醒」を
字幕版2回、吹替版2回を鑑賞しました。ブルーレイも発売され更に自宅で鑑賞1回したので・・・そろそろかなあと思い、感じたことをネタバレのない範囲で率直に書こうと思います。

・結論から言うと、シリーズ中では3番目に好きな作品となりました。順番で言うと4-5-7-6-3-2-1。
・ジョージ・ルーカスが監督した新三部作(1999年・2002年・2005年)に対するファンの複雑な思い(主にガッカリという意見!)を払拭するべく、1km先の針に糸を通すような、かなりの精度で脚本や演出が練りに練られた密度の高い作品。
・今回、監督したJJエイブラムス(以下JJ)は僕と同世代の作家。スターウォーズ(以下SW)には特別の思い入れがあるということがダイレクトに伝わってきました。
・JJが監督すると聞いた時に、SWファンは戸惑いを見せていたのも事実。しかしその心配はどこへやら・・・大傑作だと感じました(ただし、二回目鑑賞時に。この件については後述します)。僕も多くのSWファン同様、JJに対しては不安を抱いていたんです。特に彼の監督作「スーパー8」(2011年)のスピルバーグ風味に徹しすぎた演出がその大きな原因。これをSWでやられたらたまったもんじゃない、という危惧があったんです。「スーパー8」の表面的なSF感は、同時期に公開された(オタク視点で)同じようなテーマを扱った「宇宙人ポール」と対極にあったので特に際立ってしまったのかも知れません。しかしJJの感覚を全て否定している訳ではなく、「スター・トレック/イントゥダークネス」(2013年)などは最高に好きな作品です。多くの人材がいるであろう米映画界で、SWとスター・トレックの(ファンにとってみれば)大きく異なる二つの世界観を監督したというのは、大きな出来事だと感じますね。彼の作家性は「仕切り直しでこそ活かされる」ケースが多い。自分たちの世代は、こうした基軸で創作活動せざるをえない側面があるので羨ましい立場だと言えます。(続く)

date 2016.4.30
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1976年の俺(5)

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1976年1月9日〜1月11日。伊集院に住んでいた母方の祖母が亡くなったことが記述されています。小学校3年生だった僕の自宅にはまだ電話がなく父の職場(「ゆうせい」という表現)から連絡があった様です。父は電話が大の苦手だったと思われ、小学校6年になるまで自宅には電話がなかったんです。僕が人一倍、遠距離の人とコミュニケーションしたいという理由は、おそらく「電話が当たり前でなかった家庭」という環境に起因しています。この後、中学校2年の時の父方の祖父の葬儀、そして1990年、自分の父の葬儀に至るまで、東京から鹿児島へ出向くことになります。お墓から離れて暮らすことの不条理さも人一倍感じていました。父のこと・・・ある部分に関しては尊敬していますが、反面教師だった部分も同じような割合で混在しています。それにしても「トライスター」という飛行機は懐かしいですね。

date 2016.4.19
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GURI工房〜未来の風景

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蓑笠市の次の日は完全燃焼で脱力状態、あまり仕事がはかどりませんでした。ようやく日常に戻って少しばかりの時間が出来たので、近所にある「GURI工房」へ行ってきました。いつも一緒に地域活動をしている浅倉光雄さんを訪ねました。電気自動車で乗り付けると、畑と太陽光発電、里山の組み合わせが、未来の光景の様に広がっていました。デジタル漬け、しかも欧米の感覚に侵されている僕とは違って、浅倉さんは実に丁寧な暮らし方をされています。キッチンや居間の様子から「お前もこういう生活をしたらどうだ」という種類の、静かな圧力が伝わってきます。作品も、しっかりと重みのある、日常生活で使いやすい道具ばかりです。コーヒースプーンや調理用のヘラ(何ていう名称なのかな)は、毎日使っています。
今日はプレゼント用に幾つか買ってしまいました。人口減に悩まされているとか、地方創生という言葉をニュースで聞かない日はないのですが、こうしたタイプの生活力のある方々は、徐々に増えてきている様に感じます。

date 2016.4.19
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蓑笠市2016無事終了〜ありがとうございました。

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前日までの予報は雨。心配されていた天気でしたが、嘘のような青空に恵まれました。熊本での震災があって、100%で楽しめるというムードではなかったことは確かです。そんな中でメンバーが義援金を集めるアイデアを出してくださいました。人力車に乗った方から集めたり、本部に募金箱を設置したり・・・。
いつもは人を見かけることも少ない静かな商店街ですが、この日だけは賑やかな別世界となります。「イベントをして何になるんだ」という声を聞いたことも何度かありますし、実は僕もイベントを主催するのは得意ではないんです。しかしながら、イベントをした活気というのは少なからず残ります。その積み重ねが最終的に日常を変えていくのだと信じるしかありません。3年前、ODK(おしかけデザインかごしま)発足時の舞台がこの「蓑笠市」でした。残念ながらその時に参加していた店舗数は、高齢化が原因で今回12から10に減りました。しかし、その減った分を補おうという動きも出てきたんです。無理矢理に定住者を増やそうという考えは、僕の中では薄れてしまいました。それは未来に対する確信が持てたからかもしれません。誤解を招くといけませんので念のために言っておきますが、地道に永吉のファンを増やしたり、交流人口を増やしたいという気持ちに変わりはありません。
ご来場いただいた皆様、参加してくださった皆様、どうもありがとうございました。
今回の震災で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。個人的には、このような小さなイベントを自粛するということは「全ての方にとってマイナスである」という教訓を東日本大震災から学んだつもりです。どうかご理解いただきたいと思います。

date 2016.4.16
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明日、蓑笠市です〜!

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明日4月17日(日)10時から15時まで、日置市吹上町永吉商店街一帯で、100年以上の歴史を持つ「蓑笠市」が開かれます。現在、大雨が降っておりお天気が心配されますが、明日の午前中には晴れ間がのぞくようです。先ほど設営作業を終えて戻ってきました。準備万端です〜
恒例のスタンプラリーとステージ演目もあります〜
是非お出かけください。
※駐車場は永吉小学校と永吉地区公民館を利用してください。
***
出店者:
特定非営利法人「あしたば」(初出店)(吹上町)
雑貨ひだまり(日吉町)
ザイオンファーム(日吉町)
ホームサロンYOU(日吉町)
特定非営利活動法人かごしま自然学校(伊集院町)
地産地消エネルギーSATOEne(吹上町)
「自由お絵描きスタンド」おいかわゆか(初出店)(吹上町)
書と音楽・テツロウハナサカ(鹿児島市)
岡元貞子(吹上町)
宇都まり子(湧水町)
雑貨ハンネイ
雑貨植野さん
ハンドマッサージ瀬戸口さん(日吉町)
七菜(吹上町)
中東風サンドイッチ・TAMAYA(初出店)(日吉町)
スパイスカレー+手作りパン・石窯cafeKUNKUN(初出店)(吹上町)
mana coffee(日吉町)
陶器・千窯岩(伊集院町)
黒川みかん(吹上町)
山神の郷(吹上町)
餃子の妙(吹上町)
永吉女性部(吹上町)
オンドデザイン(鹿児島市)
Art&PhotoCards Postmark(初出店)(鹿児島市)
お弁当・香港料理聚福園(吹上町)
韓国料理・CAFE J(伊集院町)
前田家(日吉町)
筆工房(日吉町)
絵本で遊ぼう・Guri工房meetsBOON平田(吹上町)
***
既存店舗・施設:
古川石油
和田美容室
EDION千田電機
カットサロンタニイチ
伊達商店
久古屋
永喜村
上谷ストアー
末野菓子舗
下和田商店
山里ラーメン

date 2016.4.10
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4/17(日)は蓑笠市です。

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いよいよ来週に迫った「蓑笠市」。自分が関わるようになってからは、おそらく6回目だと思います。回を重なる毎に反省点がそれなりに活かされ、徐々にスタイルも出来上がってきました。全長200メートルほどの小さな商店街に、既存の店舗以外に40ものお店が並びます。野菜、雑貨、カレー、ポストカード、書、ポニーの乗馬イベント、人力車・・・いろいろですね。渋谷に住んでいた頃は「ここが世界の中心だ」と本気で思っていましたが、今は永吉が世界の中心です。天動説!おめでたい野郎なのかも知れません。いろんな妄想は毎年膨らんで、ああしたい、こうしたいと永吉の未来像を描いております。今回の目玉は、いつもアサカツの舞台となっている「date spot」で行われる「絵本で遊ぼう」という企画です。Guri工房の浅倉光雄さんと、平田文典さんにより・・・絵本の読み聞かせと楽器の演奏が行われます。先日リハーサル風景を見学させて頂きましたが、摩訶不思議な時間が流れていました。その他にも初出店の方々で賑わいそうですよ〜
10時から15時、短い時間ですので休日のひと時を是非日置市吹上町永吉で過ごして頂きたいと思っております。吹上永吉郵便局を目印にお出かけください!

date 2016.4.10
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1976年の俺(5)

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1976年1月5日、6日、7日、8日。
「天才バカボン」を読んでいたことが分かる。今でも2冊、手元に残っているんです。以前に本ブログでも書いたと思うけれど、グラフィックデザインを意識したのは天才バカボンが初めてだった。話も面白かったけど、赤塚不二夫が「漫画という概念を全て疑っていた」ことを小学生なりに感じていましたね。ここに登場している橋爪君は、今年の秋に開催される国立二中の同窓会の実行委員を務めているらしく、つい最近Facebookで再会した。みんな50歳だから同窓会。日記に話を戻すと・・・祖母が危篤状態にあり、母が単身で鹿児島へ戻ったことも記述されています。職場の人に鹿児島行きのチケットを取ってもらったんだなあ・・・。この時、父が自分や弟に対してどのような食事を与えていたのか、全く記憶にありません。台湾生まれの父(台湾人ではありません)は、ビーフンを作るのが得意だったので、もしかするとビーフンを食べていたのかも。冬休みの終わり・・・「宿題も終わったし安心して学校へ行ける」というのはチキンハートな感じですね。

date 2016.4.6
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東京から弟が来た

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4月1日から5日までの計4泊。東京で暮らす弟が久しぶりに鹿児島にやってきました。ジェットスターで2000円で来られるようになった事が今回の帰省に繋がったとか。母が高齢化していますし、ゆっくり話したかったとのだと思います。今回は特別な接待をすることもなく、吹上浜に行って貝を採ったり、近所のラーメン屋さんに行ったりと・・・適当に過ごして時間が過ぎて行きました。そんな中で弟の気持ちを動かしたのは、僕の息子2人と自転車に乗ってデュエルマスターズ(カードゲーム)のカードをコンビニまで買いに行ったこと。自転車道を使って往復3時間もかかった・・・この部分に感動していたんですね。コンビニまで往復3時間というのは、田舎の一つの価値なのかも知れません。不便さが観光のウリになる可能性はありますよね。また、穏やかな日に鳥の鳴き声しか聞こえないことにも感動していました。この静けさも価値です。
***
また、中学生時代の僕について「毎日SF映画ばかり観ているから不安になった」と語っていました。不安にさせていたとは、全く頃知りませんでしたが「人生を狂わせてしまう」のがカルト映画の定義だそうですから「スター・ウォーズ」には余程のカルチャーショックがあったんでしょうね。こちらから見た弟は、狂ったように毎日ベースギターを弾いていましたし、近所迷惑も考えずドラムもやっていました・・・。お互い「あいつは狂っている」という視線で暮らしていたのかも知れません。あの頃、ビデオカメラが存在して家族の様子を記憶出来ていたらなあ・・・とよく考えます。