スイングジャーナル休刊・・・
63年もの歴史を誇る雑誌の休刊。鹿児島は2日遅れの22日発売、(ひとまずの)最終号を買いに朝一番に伊集院の本屋へ走った。いつも、2-3冊しか入荷していないから・・・。僕がジャズを聴き始めた動機は極めて不真面目なものだったが「少しは勉強しておかないと」という事で、殆ど訳もわからずこの「スイングジャーナル」を10年ほど買い続けていた時期がある。最近は、年に一度、データブックの付録がつく時のみ買っていたが、まさかこんな事態になるとは・・・。音楽への接し方は人それぞれだが、ジャズは最近流行の「君は一人じゃない」的な応援ソングとは対極にあるものだと思う。自分が落ち込んでいた季節にも、絶対に寄り添ってはこなかった。逆に、そういうしみったれた輩を突き放す音楽。
今回、手にして感動したのは「休刊のお知らせ」が小さく書かれていたこと。最終特別企画なんてものはなく、相変わらずの記事と広告。淡々と、今まで通りのスイングジャーナルであった。表紙も、自分だったらマイルスを選ぶが、敢えてコルトレーンだったり。これは、最終回っぽくしたくないという編集者たちのトンガリなのかも知れない。ここにもジャズを感じてしまいました。脱帽。
ずっと変わらないと思っていた老舗が、急に閉店してしまった様な気分です。今後、電子書籍でもいいから復刊して欲しい。今回の不景気って何なんだろう。自分が買わなくなってしまったので偉そうな事は言えないんですが・・・。















Katsuya
2010/06/23 14:02
Jazz Life誌は一度休刊して、編集部の有志がスポンサーを探して復刊したんですよね。
数年前から雑誌の休刊・廃刊がつづいていますが、
どこもかしこも広告依存で旧態依然のビジネスモデルのままなんですよね。
くだらないゴシップ誌や三流誌なら休刊しようがどうしようが大勢に影響がないからともかくとして、
専門分野の雑誌なんてもともと購読者の絶対数は少ないんだから、
広告依存の運営体系じゃ発行を維持することは無理なんですよね。
その中で一度休刊したJazz Life誌は唯一といっていいジャズ系雑誌なんで、がんばって欲しいですね。
ohtematic
2010/06/23 17:09
テレビや雑誌の広告収入減で苦戦しているというのは、そのまま僕の生活にも関わってきています。確かに、スイングジャーナルの様な専門誌は、もともと読者層も限られている訳だから、それなりの対策が求められていた筈ですね。ただなら飛びつくけど、価格がついた途端に離れてしまう、という現象があちこちで起きている様に思います。クリエイティブな仕事って、目に見えにくいけど、ラーメンや野菜の様に、適正価格があるから仕事が成り立っているところがある。景気のせいにしたくはないですけど、やはりみんなが「お金を回す」という事を心がけないと、文化が衰退して自分の首を絞めることになるんですよね。
Jazz Life詩の事は知りませんでした。頑張れ〜!
しば
2010/06/23 23:24
半分は体感でなんとなくわかるけど、半分は納得できず…
大寺さんの見解を聞いてみたいところではあります。
ohtematic
2010/06/24 05:17
サイゾーでの話題は、検索したところ「新フリー論」というヤツですね。興味のあるタイトルですね。近くに本屋がないので、近いうちに読んでみます。