90年代の音楽を編集中/元ネタとしてのゲイリー・バーツ
久しぶりに音楽の話。
昨年は仕事の合間に1980年代の音楽を編集したことがあったんですが、今年は1990年代をひっぱりだして編集中です。90年代初頭からもう20年なので、そろそろ懐メロ的な意味合いも出て来ています。時の流れは速い〜
1990年はムサビを卒業した年で、2000年は鹿児島に移住した年。1989年の大晦日に父が他界したから、1990年代は移住の準備と仕事の確立(今でもフリーター気分ですけど)を軸とした、何とも言えない10年間でした。そんな10年で聴いた音楽というと、アシッド・ジャズや、その元ネタとして並行し注目されたジャズ・ファンクやスピリチュアル・ジャズが中心だったんですね(別枠で、背骨としてスティーリー・ダンが鎮座していましたけど)。クラブカルチャーが急成長した事が背景にありますが、僕は汚い空気や踊り?が苦手なこともあって、クラブには2-3度しか行った事はなく、昼間にレコード屋さん巡りをするのが楽しみでした(ブルーノートは禁煙だったから良く行きましたけど)。こうしてそんなCDを並べてみると、今となっては恥ずかしいアルバムもかなり混じっている事に気づかされます。ですが当時は背伸びをしたかった自分を「こっちに来い」と後押ししてくれる様な音楽だった訳です・・・。今、巷で流行っている音楽のイメージは「そのままでいい」的なものが多いけど、その対極にあるかな。自由になれ!と言われていた様な記憶があります。
ガチガチのジャズファンからは軽薄に聴こえてしまうかも知れませんが、自分の中で未だに強く印象に残っている曲としてCourtney Pineの「I’ve known rivers」やGallianoの「Prince of Peace」やSteve Williamsonの「Celestial Blues」などが挙げられます。当時流行っていた中でも、何かが違う。辿って行くと、元ネタは全てGary Bartzなんですよね。彼については、最近になってからも未発表アルバムがCD化されたり(例えばコレ)、掘り下げて聴く価値が十分にあります!とりあえずThe Shadow Doあたりがオススメです。話が長くなりそうなのでこのへんで。
しば
2011/07/04 01:01
でも、ず〜っとサンラの曲だと思い込んでいたので今まで出会えず…
ありがとうございます!
自分はGalliano「Prince of Peace」からPharoah Sandersそして一気に
フリージャズ。からの〜モダンジャズでした。
オマーも見えますね〜。イエローでのライブ楽しかったな〜とふと先月思い出して
iPodに入れたとこでした。
80年代とはまた違う輝きがあります。ポストモダンの陽気なポップさから立ち戻って
クールなモダンを再発見したみたいな、
デザインの世界でも大きなうねりが起った頃ですよね
熱くなります!やっぱりデザインと音楽は切り離せない!
ohtematic
2011/07/04 06:02
いやあ〜今更ながらしば氏に情報提供出来たというのは何とも嬉しいですね。このムーブメントはジャズファンを増やしましたよね。そこまで掘り下げていく人は限られていたかも知れませんが。
そういえばジャミロクワイはしば氏に教えてもらったんでしたね〜豪徳寺に住んでいる頃の想い出です。ファラオやサン・ラーというと、今でもしば氏と重なります。
イエローといえば、JTQを一度観たことがありました。
80年代は確かにポップだったけど、90年代のこのあたりのサウンドは暗めですよね、一般的にどこまで浸透していたのか?ヒットチャートを追いかけていなかったので解りませんけれども。ゲイリー・バーツについては、可能な限り入手しています。やはり侮れませんな〜。
しば
2011/07/05 22:44
でも10年で区切るのが難しい位に変化が激しくなりはじめたのもこの頃ですよね。
ところで、気付いている人がどれだけいるのかわかりませんが、
「bounce」って最速且つ最安のデザイン誌だと思うんですけど。
画像が小さい以外は最先端のデザインのトレンドが分るすばらしい情報誌じゃないかと…
ohtematic
2011/07/06 05:07
FMはめったに聴かないので当時の放送がどんな様子だったのか解りませんが、この頃は「ヒットチャートだけ追いかけていれば安心」という時代ではなかったですよね。DJの存在が大きかった。
「bounce」はタワレコが中心街から撤退して以降、入手が難しくなりました。確かに様々なデザインや時代の流れを感じる事の出来る貴重なフリーペーパーです。intoxicateも。