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date 2012.5.15
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ホタルの季節とキタナイ話

ホタルの季節とキタナイ話

オーテマハウス(自宅)から徒歩3分。蛍が飛び交う場所があります。きちんと撮影出来ていないのでアレなんですが、30-40匹は乱舞していますよ。今が見頃。
***
話は変わって・・・
以前、このブログで紹介した「ソマモンド」の打ち合わせが先ほど終わりました。最終段階。吹上に昔から伝わる民話を取り上げているのですが、今回は、その中からボツになったお話を紹介します。ちょっとキタナイお話ですが、面白いので。
吹上の民話 増田逸彦:文 (昭和57年刊行)より

「うんことおなら」

 うんことおならは、大の仲良しで、腹の中では、近くに住んでいるという。
 うんこは、外に出たくなると、「オレは外に出たいが、犬に食われるのがこわい。お前、犬がいないか、ちょっと見て来てくれ。」と、おならに頼むのだそうだ。
 頼まれたおならは、ブーッと音をたてて尻から出て行き、犬がいるか、いないかを調べ、鼻から、また、お腹へもどる。時には、音をさせないで、スーッと出て行ったり、まちがえて、他人の鼻に入ったりすることがあり、
 「くさい。誰か、おならを出したね?」「お前だろう?」「あんたでしょう?」などと、親子で、あるいは友達同志で、鼻をつまみながら、口争いになったりする。くの字に曲げたマッチ棒をくるくるまわしながら、「ヘーナゴ、ヘーナゴ、誰がへをひったか、ひったなら、ひった方に、け向け」と、占いをする連中もいる。
 まあ、そんなごたごたはあっても、無事、お腹にもどったおならは、外の様子をうんこに知らせる。
 だから、おならが出ても、トイレに行きたくないのは、どこかに犬がいる時であって、トイレに行きたくなるのは、犬がいない時だという。

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Comments: 2 comments

  1. あけおば

    懐かしいなぁ・・増田逸彦さん。
    温厚な穏やかな人柄の方でしたが
    民話や歴史に寄せられた情熱は
    それとは逆の激しく強いものがあられた
    とてもすてきなおじ様でした。
    吹上の民話がお菓子の袋から
    語り継がれるなんて、いいですね!
  2. ohtematic

    あけおばさん→
    増田さんと直接お知り合いだったとは・・・。しかも、永吉で時計店を営んでいたなんて・・・。これから、かつての永吉の賑わいを取り戻すために、先人たちの熱い想いが必要になってきます。若者だけの知恵ではどうにもならない部分もあります。僕は中年ですので、先人の知恵と若者の力を繋げていきたいと思っています。