Life of Pi 今さらながら鑑賞〜
ライフオブパイ・・・今さらながらブルーレイで鑑賞しました。面白かった。ネタバレ注意・・・
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様々な宗教に興味を持つ主人公パイは、ある意味地球人の平均的な(国際的に通用する)「死生観」を持っていると言えます。前半はパイの生い立ちを丁寧に描き、後半はそのパイが生と死の瀬戸際に立たされた時に観る光景をビジュアル化した作品。特定の宗教に固執しないけど、信心深い人は沢山いると思います。僕にも、僕なりの神様がいますから、ですので、この映画・・・10人いれば10人なりに解釈が違うかも知れません。「もはや、言葉しか頼るものがなかった」とパイが漂流している時に語っている通り、人間は様々な事象を、物語として「記憶の箱」に収めることで生きていると・・・・。散々語った挙げ句「もう、君の物語だ」と、半ば投げ出しとも取れるラストですが、そうした「寛大な余地」が残されている点も魅力。誤解が誤解を生む、そんなストーリーが一番、映画として語り継がれ、話題が膨らんでいくんじゃないでしょうか。宗教、科学、家族、様々なテーマが盛り込まれていますが、ラストのリチャード・パーカー(トラ)の態度については、僕は明確な答えを掴んでいます。観た方、是非語りましょう。















Hammer
2014/02/23 02:41
「映像美によるミスリード」にしてやられマシタ。
まあ、なんとも"人を喰った"作品ですね、、、
→ラストのリチャード・パーカー(トラ)の態度については、僕は明確な答えを掴んでいます。
トラが振り返らなかったのは、トラ=パイ自身に他ならないからと言う事でしょうね。
トラが去っていった森林もパイの深層心理のメタファー(のように見えました)。
ohtematic
2014/02/25 09:35
「映像美によるミスリード」・・・これは褒め言葉として解釈してよろしいのでしょうか。
ラストシーンのトラ、僕の解釈は、幼い頃「トラにエサをあげようとして、あぶない目に会い父に怒られた記憶」を回収するシーンなんです。観客としては、絶対にトラに振り返って欲しかったんだけど「父の言葉の重み」が、パイの心を今でも支配しているので、振り返らなかったんですよね。「父の存在は偉大であった」と悟る、そんなシーンだと思いましたが、どうでしょうか。
Hammer
2014/02/25 13:58
私は前述に加えて「トラ=パイが自分の食人行為をマテさん仰るところの『記憶の箱』に封じ込める為に振り返らない事が必要だった」
と解釈しています、、、やはり人それぞれ解釈が違いますよね。
映像美によるミスリード」は褒め言葉ですよ、、、
鏡面のように凪いだ海面等、CGを用いなければ表現不可能な映像を次々に繰り出す事で
「美しい映像で完璧に近いけどやっぱり僅かにCGならではの嘘くさく不自然で違和感のある部分は残るよね」と
感じませんでしたか?
その「嘘くさく不自然で違和感のある部分」のいくつが「食人行為をするパイ自身をトラとして表現している」と
考えると結構つじつまが合います、、要するに我々が食傷気味になっている「映画で濫用されるCGの嘘くささ」
を敢えて逆手に取って物語の本質を印象操作する技法として用いていると私は感じ入った次第です。
加えて、食肉植物が生息する浮き島の夜の燐光に包まれた全景が女性のシルエットであること、、
これはパイが教会でキリストについて神父と問答した夜に自宅にある女性の像だか置物に語りかける
横から撮ったショットに呼応しているのは明白なんですが、どちらのショットもパイの回想でありながら
パイの視点では見る事のできない客観視点(神の超越視点?)の描写だという点も意味深ですね、、、
「トラと漂流サバイバル」「後に吐露される『実は人間と漂流して食人で生き延びた』」という二重構造でありながら
どちらが真実なのかあるいは両方嘘かもしれず、仰るように「半ば投げ出しとも取れるラスト」ですが
映画を観賞後に必ず人と語り合いたくなりますよね、、、
、、、しかし、、それも当然最初から織り込み済みだとしたら???
こうしてマテさんと私が語り合う行為自体が映画の枠を超えて作品の一部になっている可能性すら出てくる訳で
ある意味究極のメタ構造かもしれませんね(笑)
今回は初見の感想なので、多重構造を検証するためにリピートするのは
有りっちゃ有りなんですが、、二度目以降は重い気分になりそうなので二の足踏んでます(笑)
Hammer
2014/02/25 14:08
誤→マテさんは「父の存在は偉大であった」と感じましたか。
正→マテさんは「『父の存在は偉大であった』と悟る」と感じましたか。
失礼しました。
ohtematic
2014/03/06 08:59
返事が遅れました。Hammerさんの解説を読んでいると、やはり、もう一度観ないとダメだな〜と思ってきました。Hammerさんと共通している感想も、具体的ではないけど幾つかありそう。結局の所、宗教的な束縛、家庭的な束縛、そうしたものから、純粋な人間として、自立して行くための「何か」を描いた作品であって、表面的に見えてくる漂流ストーリーはサブ的なものですよね。漂流していた時の少年、それを回想しているオッサン、この経過した年月の間で、彼の中で何が起こったのか。僕は鹿児島に来て15年、そろそろ細胞も全部入れ替わっていると思います。東京のことは幻想としてしか思い出せなくなっていて。そういう意味でも自分を重ね合わせる事が出来ます。
Hammer
2014/03/07 02:17
を敢えて逆手に取って物語の本質を印象操作する技法として用いていると私は感じ入った」
この部分は、マテさんから激しいツッコミが入るだろうと想定していたのですが(笑)
それはさておき、この作品に御自身を重ね合わせる事が出来るというマテさんの言葉、、、説得力がありますね、、重みを感じますよ。
ohtematic
2014/03/07 05:03
厳しいツッコミをする程、きちんと観られていないだけなのかも〜。オープニングタイトルからして、ウソの様な本当の様な動物園ですから・・・そういうリアリティラインで観て下さいっていう事なんでしょうね。