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date 2015.10.21
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映画「ジュラシック・ワールド」に男泣きの巻

映画「ジュラシック・ワールド」に男泣きの巻

夏に鑑賞してから随分と時間が経ってしまったので、新鮮な感想ではないのですが「ジュラシック・ワールド」の話題。一作目が公開されたのは1993年で、僕がマッキントッシュのコンピューターを初めて導入した時。劇場で観た誰もが、その映像に本当に驚かされたという革命的な映画でした。こうした驚きは、今ではCG(CGI)の発達によって一般化され「どうせCGでしょ」と逆差別を受ける現象さえ出てきました。しかしながら、やはり自分がこうした映画やSF映画に期待し続けているのは、それでもなお、新しいセンスに出会える確率が非常に高いジャンルだからです。一般人を突き放すかのような小難しい語り口ではなく「ポップである」という部分も大切なんです。
今回の4作目、遂にジュラシック・ワールド(恐竜を見せるテーマパーク)がオープンするという設定なので「懲りないなあ、この人たち・・・どうせ喰われるんでしょ・・・」という上から目線で鑑賞せざるを得ない映画なんです。それでも、主人公の兄弟と一緒に施設に入ってパニックにまんまと巻き込まれてしまう。そして逃げ惑っているうちに、そんな上から目線はどこかへ吹っ飛んで、最後のTレックスの遠吠え(ものすごくいいシーンでした)には、理屈抜きで涙してしまうという・・・そういう映画なんですよね。自分は人間の感情の動きに涙するよりも、圧倒的想像力に対して感涙する方が多いんです。
「なんだ、ただのバカ映画じゃないか!」ということで、この歳になってくると差別されがちなカテゴリーなんですが、今回のストーリーの根底に描写されているのは昔から繰り返されている、原始文明(生物)対テクノロジーという構図。今回は「懲りない自分たち」をメタ構造的に描いている様にも思えました。ひたすらこのような映像を作り出している人たちにはいつも感銘を受けています。

余談)
2作目(1997年)は「キング・コング」を下敷きにしたようなストーリーで都会にTレックスが攻めてくるという内容で、スピルバーグが引き続きメガホンを。3作目(2001年)は自分にとってかなり思い入れの深いジョー・ジョンストン監督による(映画「アイアン・ジャイアント」の監督、スター・ウォーズのデザイナー)「飛行にこだわった」作品でした。どれも、何度も観直すだけの価値がある素晴らしい作品です。
テレビ番組の冒険シーンや自然たっぷりのシーンでインディ・ジョーンズやジュラシック・パークのテーマ音楽がごく当たり前のように流れています。日本人にとっても、スピルバーグやルーカスが産み出した世界観が、デフォルトの感性として浸透している証拠ですよね・・・彼らの文明貢献度は、Appleのパソコンやスマホの発明のと全く同じ〜或いはそれ以上なのだと思っています。

Comments: 8 comments

  1. 力強いTレックスの咆哮を体現したかのような
    マテさんの熱き叫びに満ちた今回のエントリー!
    自分も見習わなければと痛感した次第、、、

    →「新しいセンスに出会える確率が非常に高いジャンル」

    SF映画好きにとって、本日はバック・トゥ・ザ・フューチャー2で
    マーティとドクがやってきた記念すべき「2015年10月21日」です。
    下記はご存知かもですが
    https://www.youtube.com/watch?v=ktA7BXwbOBg

    字幕付きショートバージョン;43秒

    https://www.youtube.com/watch?v=xFyY7_hc-14

    全編:約5分
  2. ohtematic

    Hammerさん、いつもありがとうございます。
    この動画、気合入ってますね〜。
    2015.10.21というタイミングでこの記事を書いたのは偶然だったのですが、運命的なものを感じますね。バック・トゥ・ザ・フューチャーのゼメキス監督も、スピルバーグに才能を見出された一人ですもんね。記憶では「1941」のストーリー〜脚本で絡んだのが発端だったかな?
  3. あらら、てっきり狙ってこのタイミングに合わせたのかと思ってました。

    「1941」懐かしいですね、、何十年ぶり位になりますが
    久々に観てみようかな、、、。
  4. ohtematic

    「1941」・・・スピルバーグの失敗作という声が多い様ですが、僕は好きなシーンがかなり多いですね。ミニチュアワークの夜の戦闘シーンとか最高じゃないですか〜。ジョン・ベルーシの魅力も、空回りも含めたっぷり伝わってきますよね。僕もレーザーディスクを持っていますが、随分長いこと観てないです・・・ブルーレイ買おうかな〜!
  5. 仰るように「ミニチュアワークの夜の戦闘シーン」が真っ先に思い起こされますね。
    ブルーレイ、、仕方ないなあ(笑)、付き合って購入しまっせ!

    懐かしいといえば、1979年の春・土曜の午後三時頃から放映されていた
    「ハリウッド映画大集合」という30分番組はご覧になってました?
    前年の1978年夏に日本公開されたばかりの ”アノ映画” の
    有名な冒頭ショットと終盤を含むハイライトシーンの数々が
    惜しげも無く土曜の午後のとんでもない時間に5分以上大盤振る舞いされて驚愕したものです。
    勿論、一本の映画作品としてのTV初登場よりも、さらには輸入ビデオソフト発売よりも遥かに早い段階(当時の常識を超越した数年前倒し)での放映で、まだ上映中の映画館もあった程ですからホントに目ん玉が飛び出たもんです、、、。

    その番組のオープニング↓ ”アノ映画”は勿論シメで入ってます
    https://www.youtube.com/watch?v=3O71NERHoVA
  6. ohtematic

    Hammerさん「ハリウッド映画大集合」〜〜〜!!!懐かしいです。
    というか、記憶の彼方に行ってしまっていた・・・と思っていたのですが、この映像、この音楽・・・このカット割りは鮮明に覚えています。この時期にビデオ録画が出来る人ってごく少数でしたよね。クラスに1人、いるかいないかという時代。
  7. マテさんとの長き交友の中でも初出しの古ネタだったんですが
    音楽・カット割まで鮮明にご記憶とは!
    やはりマテさん、幼少期からタダモノではなかった事が窺えます。
    ーーー
    既にご覧になってる可能性が高いですが
    「2015年10月21日」記念のシメで・笑
    https://www.youtube.com/watch?v=Q0VGRlEJewA

    やはり素直に嬉しいもんです、、オチもしっかりお約束(約10分)
  8. ohtematic

    Hammerさん、いつも情報ありがとうございます。この動画、何度かNHKニュースでも取り上げられていましたね。本場の盛り上がりは半端なく・・・ホント羨ましいです。オチも抜かりないですね〜。