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date 2015.10.25
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宮崎市美術展の審査

宮崎市美術展の審査

昨年に引き続き、みやざきアートセンターで行われる「宮崎市美術展」の審査に出かけてきました。幅広いジャンルから作品を募る自由な市民展と解釈しています。デザイン、しかも平面領域を専門としていることで、審査員のオファーが来たのだと推測されます。実際に審査をしてみると、デザインを軸にした作品は、学校の課題で描いたと思われるものが多く、標語や重たいテーマがレタリング文字として配置されています。昨年の講評では、この状態を「時間が止まっているよう」と表現しました。デザインの現場とはかけ離れているように思えてしまったんです。言葉は極力書かないようにして、あくまでもヴィジュアルコミュニケーションに徹する方が、美術展に限らずいいものが生まれると思いますし、絵画系の作品と対峙出来る筈です。絵画系に比べると、デザイン系はまだまだこれからやるべき事があると思います。ポップカルチャーも(少なくとも自分の気持ちの中では)立派な美術史を形成していますが、一般的には生活に密着しすぎているせいなのか、認識されにくい。それが良いところなのかも知れませんけれども。

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