ミカクニンテンの意味・1
「ミカクニンテン」
本日(1/31)より、新しいイラストレーター展が始まります。
タラデザイン専門学校で「イラストレーション」の授業を担当してから10年以上が過ぎました。優秀な学生を何名も見て来ましたが、実際に卒業してしばらく経つと、私の視界から彼らは消えてしまうのです。同じデザインのフィールドにいれば、存在がわかる筈なのですが・・・。おそらく、就職して落ち着き、創作の現場からは遠のいてしまうケースがほどんどではないかと思います。
彼らが視界から消える前に「何とか行動を起こさなければ」と、今年の夏に急遽思い立ち、卒業生の中から「敢えて就職せずに、フリーランスのイラストレーターを目指している若者」4名を選出しました。
広報ツールの制作は、同じくタラデザイン専門学校の卒業生で、デザイン事務所を運営しているスタジオペケペケさんにお願いしました。
「鹿児島ではポップカルチャー文脈の人材が育ちにくいのではないか?」と常日頃感じております。京都や福岡のように、全国や世界で勝負出来るアニメーションスタジオがあってもいい筈ですよね。イラストレーションのシーンも多様な人材が眠っている状況です。実際に彼らと話してみると、自分の才能を活かしたいけれど、どのように社会と接して行けば良いのか具体策は持ち合わせていないように感じます。ネット世代ならではの試行錯誤の毎日なのかも知れません。そこで(彼らに任せて)つけられた展覧会のタイトルは「ミカクニンテン」。誰にも知られていないのではないか?=「未確認」状態である不安と、私は描く人である「me描く人」であるという覚悟のダブルミーニングとなっています。
フレッシュな彼らの感性を是非、確かめにいらしてください。
「ミカクニンテン」
カワサキシュン 園田美希子 ひだかみね YUTAKA.H
展覧会日時:2017年1月31日(火)〜2月5日(日) 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
オープニングパーティー:1月31日(火)18:00より どなたでもお気軽にご参加・ご鑑賞ください。
場所:レトロフト Museo 〒892-0821 鹿児島市名山町2-1 レトロフト千歳ビル2F