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date 2005.4.26
category garden
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エアポート・バーバー


空港に早めに着いたので「エアポート・バーバー」に行く。「飛行場の床屋」に行くのは初めての経験。隣に「資生堂美容室」というお店もあったが、「やはり、男なら床屋だろう」ということで。フライト時間を告げると、「大丈夫ですよ」とおばさんが明るい返事。順番待ちの椅子の前には「週刊文春」などが置いてあり、太い油性マジック、筆記体で「Bar Ber」と書いてある、素敵だよ!程なくして、先ほどのおばさんに髪を切ってもらうことになる。おじさん、お兄さんの従業員も3-4人はいたが。「旦那さん、今日はどういたしましょう?」とおばさん。「全体的に短めにして下さい」と、いつもの台詞で返す。もしここで「今よりも長めにして下さい」と言った場合、どうなるのだろうか。(それにしても、旦那って言われたの初めてだよ〜・・・ちょっと嬉しい様な悲しい様な、そのうち男爵とでも呼ばれそうな雰囲気でした)床屋・・・5年ぶりくらいだと思う。シャキシャキと小刻みにハサミを入れられ、前屈みのシャンプー。やはりこの姿勢が慣れている(いわゆる美容室に行く様になったのは30歳を過ぎた頃からなので)。おばさんの指の力がモノスゴイ事になっている。新しい頭皮まで剥がれる勢いだ、そんな部分があるのか知らないが。そして、ポンポンと肩から背中を強めに叩かれた(強すぎかな)そしてシェービング、やけど一歩手前、てな具合に暖められたタオルが、バーンと顔に張り付く(熱すぎかな)。これもそのおばさんが担当。美容室は「シャンプー入ります」「は〜い、お願いします」などのかけ声が居酒屋的で、不必要に感じられる場合があるが、床屋は男の世界、そんな事は許されないハードボイルドな場所なのである、担当がおばさんでも。シェービングの間は、何やら椅子の下で、マッサージ機がうごめいている。もしかすると低周波か何か出いてそうな感じで、くすぐったい人もいる筈。5年の間に進化してるな・・。ここが空港であることを忘れる体験であった。気になる仕上がりの方は、イイ意味でちょっと前時代的な感じ、特に後ろ髪が!おばさんに「こんな感じでどうでしょう」と言われ、「もっとこうしてください」という時間も勇気もない訳で「はい、イイです」と素直な返事をしてしまった・・。飛行機からの夕焼けがキレイでした。

Comments: 4 comments

  1. 旦那さん、いいお話でした。特に後ろ髪を我慢するところ…。
    夕日が清々しいです。
  2. 旦那ですよ、しかし!
    そんな格好、してなかったけど、もう駄目だね。
    ダンディズムならぬ、ダンニズムを極めるとします!
  3. 私も通ってきた道です。
    そうやって皆が認める立派な旦那になっていくのです。
    人生の夕暮れにはまだまだ早い・・・?。
  4. 110さんは、「旦那」って感じではないですよね!
    人生の夕暮れ・・・昔の日本人は平均寿命が50歳くらいだったらしいし、丁度イイ時期だと思っております。