特別講義
赤塚学園造形美術専門学校にて、特別講義をした。イラストレーターという仕事について45分間、最近の作品を見せながら話をした(PowerBook+Keynoteでプレゼン風に)。その後、2週間ほど前に伝えておいた課題の講評、60分。自画像というシンプルな課題。生徒達は真面目に取り組んでおり、そういう観点では好印象であった。気になったのは、画材の選択である。2人を覗いて、全てアナログ。世代のギャップなのか、地域の問題なのか解らないが、絵を描きたい若者がデジタルツール離れしている(これから導入するのかも知れないが)。これまで、物質に縛られてきた美術の世界が、質量を持たない情報として機能し始めた(この15年ほどで)。その意味を感じて欲しい。特に鹿児島の場合は、距離感覚と無縁なデジタルの恩恵を素直に受け入れるべきだと思う。携帯電話の普及がパソコンの導入を「無意味なもの」と感じさせている事も大きい、全く違うものなのに・・。今回は、「画材は自由」だったが、次の機会には、画材をデジタルに限定してみよう。
おおの@かごMUG
2005/08/01 15:20
『携帯電話の普及がパソコンの導入を「無意味なもの」と感じさせている』というくだり、同感です。ここ1、2年、強く感じます。
マティック
2005/08/01 23:14
最近の若者、携帯で何でも出来ると思っていますよね!非常に残念なのです、小型ディスプレイと親指入力では、発想そのものが貧弱になってしまいます。大問題ですよ、これは!
イブシ
2005/08/04 19:32
マティック
2005/08/04 22:34
画材については、おそらく「時間がない」などの理由で手近にあるボールペンや色鉛筆を使っているのだと思います。勿論、その画材で立派に仕事をされている方もいらっしゃいますが、試行錯誤の末行き着いた訳ですよね。卒業までにあらゆる画材で、死ぬほど描いて欲しい。社会に出るとそういう時間がなくなってしまいますから。(真面目に回答してしまいました)