ちょっとマテ その9
吹上浜で拾った流木。木の種類は解らないが、固い部分は残り、柔らかい部分は腐食して、海に溶け出してしまったと思われる。長さは10センチ程だが、見れば見るほど、とてつもないスケール感。もし「純粋芸術」というものが存在するなら、このような自然の造形物を指すのだろう。アートと言われるものは、デザイン以上の営業努力とスポンサー、お金持ちを必要とする。実業家タイプでないと務まらないのが現状である。
この流木は、そんな人間達の行いをあざ笑うかの様に、ただ消えゆくのを待っていたのだ。たまたま僕に拾われただけで、こうして捕獲?され、紹介されるのは、流木にとっては本望ではないかも知れない。それでも僕は吹上浜を散歩する度に、こうした彫刻作品を探す。この小さなカタチを手のひらに乗せたとき、想像もつかない歳月と距離が手に入った気がするから。
コーキ
2006/01/29 04:34
私をよく石を拾います。
自然が生み出すデザインには圧倒されることもしばしばです。
次は、どんな作品を海が届けてくれるのか、楽しみですね。
マティック
2006/01/29 13:43
「吹上浜、この春の新作」とか言って、展覧会をやったらウケるかも知れませんね。石・・イイですね。僕も拾っています。流木にしても石にしても、磨き上げて、台座に乗せるような方もいらっしゃいますが、僕はそのまま楽しみたいタイプです。
今日、鹿児島は春のような天気です。梅も咲き始めました。
ロージー
2006/01/29 23:21
この海のオブジェはすごい!流れるフォルムを見てたら、なんとなく『山岳地帯の岩崖にある集合アパート(洞窟風の)』が突如時空移動を始めた“その瞬間を捉えた!”ってカンジ。SF~。
マティック
2006/01/30 22:24
有り難うございます!確かに、住居という感じもしますね。友人は、戦艦の様だ・・と言っていました。10センチの中にこのスケール感。センスとしてはプラモデルっぽいかも知れませんね。