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date 2006.1.28
category garden
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ちょっとマテ その9


吹上浜で拾った流木。木の種類は解らないが、固い部分は残り、柔らかい部分は腐食して、海に溶け出してしまったと思われる。長さは10センチ程だが、見れば見るほど、とてつもないスケール感。もし「純粋芸術」というものが存在するなら、このような自然の造形物を指すのだろう。アートと言われるものは、デザイン以上の営業努力とスポンサー、お金持ちを必要とする。実業家タイプでないと務まらないのが現状である。
この流木は、そんな人間達の行いをあざ笑うかの様に、ただ消えゆくのを待っていたのだ。たまたま僕に拾われただけで、こうして捕獲?され、紹介されるのは、流木にとっては本望ではないかも知れない。それでも僕は吹上浜を散歩する度に、こうした彫刻作品を探す。この小さなカタチを手のひらに乗せたとき、想像もつかない歳月と距離が手に入った気がするから。

Comments: 4 comments

  1. コーキ

    素晴らしい姿ですね。見とれてしまいます。
    私をよく石を拾います。
    自然が生み出すデザインには圧倒されることもしばしばです。
    次は、どんな作品を海が届けてくれるのか、楽しみですね。
  2. コーキさん→
    「吹上浜、この春の新作」とか言って、展覧会をやったらウケるかも知れませんね。石・・イイですね。僕も拾っています。流木にしても石にしても、磨き上げて、台座に乗せるような方もいらっしゃいますが、僕はそのまま楽しみたいタイプです。
    今日、鹿児島は春のような天気です。梅も咲き始めました。
  3. ロージー

    こんにちは☆マティックさん。
    この海のオブジェはすごい!流れるフォルムを見てたら、なんとなく『山岳地帯の岩崖にある集合アパート(洞窟風の)』が突如時空移動を始めた“その瞬間を捉えた!”ってカンジ。SF~。
  4. ロージーさん→
    有り難うございます!確かに、住居という感じもしますね。友人は、戦艦の様だ・・と言っていました。10センチの中にこのスケール感。センスとしてはプラモデルっぽいかも知れませんね。