最後の目撃者(前編)
バスに乗って、鹿児島中央駅に行く。オーテマ・ハウスの最寄りのバス停から中央駅に向かうバスは1日1本。ついこの間までは2本あった。そして、どうやらこの秋には廃止される事が決まっているらしい。悲劇である。この日も、利用客は殆どいなかったので、無くなって当然なのだろう。先日、「乗って残そう路線バス」というステッカーが張られたバスを見た。バス会社側も、実は残したいのかも知れない。自家用車が主流となり、己の欲望のためだけに車を走らせる時代。僕は可能な限り公共交通機関を利用したい。エコロジーとか、スローライフとか、そんな事はどうでもイイ、理屈はあとからついてくる、とにかくバスと電車が好きなのである。運転していると、道路標識、飛び出し、あらゆる方向に神経を集中させなくてはいけない。その点、バスは「きまま」だから。本を読んだり、寝たり出来る。鹿児島県にお住いの多くの自家用車派の皆さんに、どうやって魅力を伝えていいのか解らないが、ちょっと考えてみた。(続く)