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date 2008.9.28
category garden
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渋谷・友人の展示


渋谷にあるcafe BANDAにて行われれているTOKYO ILLUSTRATION CENTERのグループ展に出かけてきました。主宰の田中英樹氏は学生時代からの悪友。若者3名を率いて活動している様ですが、正直なところ、展覧会の作品自体はまったく意味が解りませんでした。B&Bと題された今回の展示、どんな内容かは敢えて明かしませんが、一筋縄ではいかないグラフィック処理を施されたプリントアウトやスケッチがペタペタと会場に貼り付けられていました。会場は一軒家をリノベーションした、いかにも東京的な作り。そして作品も東京的。何故、このような作品群なのか?と友人に詰め寄りましたが、うまく交わされました。もともと、アート寄りの活動が得意な友人ですが、アートとは呼ばず、イラストレーションという位置づけが好きなようです。このあたりの境界線は、いずれにしても最近は曖昧ですが、自分にとっては距離を置いてしまう対象ですね。展覧会場を後にして、場所を移動。若者向けイタリアンレストランにて23時頃まで話し込んだのですが、いろんな話題が錯綜してしまい、大事なポイントを外してしまった様な気がします。
展覧会は10/7まで。

Comments: 9 comments

  1. あえて『イラストレーション』の文脈に身を置く理由。
    どんな話をされたのかとても興味があります。
    真逆になってしまうのかちょっとわかりませんが、
    以前、現代美術家が『イラストレートした』という
    グループ展を見に行きました。
  2. ptaさん→
    イラストって、元々は説明図ですよね。最後の晩餐に代表されるような、文盲の人に状況を説明するタイプの絵は、現在はアートでも、当時はイラストだったと言えますよね。
    良く、アートはデザインの源流という言葉を聞きますが、果たしてそうなのか疑問ですね。
  3. 「イラストレーション」て言葉が日本に来た頃は
    特に絵のことを指してはおらず、
    写真もイラストレーションと呼ばれてたらしいです。
    「ここに入れるイラストどういうイメージで行こうか?
     そのイメージだったら、写真より絵の方がいいな」
    という使い方です。
    単にグラフィックデザイン用語。専門用語なので、
    一般の人はわかんなくって結構なのですが、
    いつのまにかイラストレーションの領域が挿絵や説明図だと
    思われているので、肩身が狭いです。
    大事なポイントなんだろう?
  4. 「アートはデザインの源流」という言葉については近代においては『デザインという行為の為にアートの文脈にあったものを手段として引用してきた』と言うほうが正確なのかもしれませんね。広義のデザインという言葉のほうがわかりやすいと思いますが、前提としてデザインという行為以前に目的が設定されている訳ですから一概に"源流"と言いきれるものではないと考えます。詳しく聞きたい部分でもあります。
    「最後の晩餐」については、当時の目的対して行われた行為としては明らかにイラストレーションだと思います。
    (ダ・ヴィンチを"アーティスト!"と言い切ってしまえばかなりめんどくさい話になりそうですが・・・)
    本来の職域を飛び越えて活躍される方が増えていますが、
    制作者は自分の職能において基本に忠実であればあるほど、自分の職能に対するスタンスや定義づけが明確であればあるほど解釈の広がりや説得力のある表現を産むんだなぁと感じています。
    反して、にわかじこみの創作料理が多いのも気になりますが・・。
  5. ダーンサさん→
    先日はどうも。ちょっと話し足りなかったですね。昔、ダーンサくんは「自分は説明図を描いている」と言い切っている時期がありました。イラストリアスとか言って・・・。最近は違うんですね。
    専門用語かどうか解りませんが、一般の人(特に若者)にデザイン+イラストとアートは全然違うという事実を説明していきたいですね。
    ptaさん→
    さすがですね!言葉自体の解釈になってくると、本来の話とズレてしまうので、難しいところです。現代の様にアートを嗜好する感覚には抵抗があります。
    職能に対する定義づけの話は、元気が出ました。自分が何をやっているか解らないのに、人に伝えられる訳はないんですよね。そういう意味で、アーティストと呼ばれる人種の幅が広がっているのは危険な事態ですね。
  6. ダーンサ

    イラストレーションの立場の話をしただけですよ。
    自分のイラストは説明図です。
    原画展は2回やりましたが、展示はいつもイラストではありません。
  7. ダーンサさん→
    そうでしたか。やはり、仕事と展示は分けている訳ですね。
    結果として自分の場合も分かれてしまいますが、基本は同じ路線を目指しています。
    ダーンサさんの絵(イラスト)は、仕事で描いたものの方が好きです。
  8. で、大事なポイントってなんだろう?
    なんて蒸し返しに答えなくてもよいですが、
    イラストを「作品見て下さい」ってよく聞くのですが、
    違和感を感じてなりません。
    仕事のを褒めていただきありがたいのですが、
    依頼主の頭上に浮かんだイメージをトレースしていることが
    ほとんどなので、「トレースが上手い人」てことかもね?
  9. ダーンサさん→
    仕事で描く絵は、明るいイメージのものが多いよね。だけど暗い世界観も提案していきたいんですね。「ダークナイト」の様な映画が、商業的に成功している現状は、デザインの世界に波及してこないんだろうか?
    トレースが上手い人という風には捉えていませんよ。もうちょっとクリエイティブな作業ですよね。
    僕がアートを毛嫌いするのは「痛々しい」部分があるからかも知れません。