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date 2006.1.19
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CMソング


往年の名曲が車のCMで使われている。カヴァーだったりする場合もある。いずれにしても、リアルタイムで聴いたであろう「オヤジ層」をターゲットにしているのは間違いない。オヤジ層は、オヤジになってから音楽を聴くことをやめているのだ。そんな訳で、昔の音楽でないと想い出がない。昔を思い出させることで商品を買うのかどうか僕は解らないが、あれだけの量が流れているということは、したたかにマーケティングをした結果なのだろう。青春時代を思い出して財布のひもが緩むのだ。俺もまだ終わっていない、車でも買うか!と、こういう構図なのか?メディアによって消費され尽くしてしまった音楽には、不幸な事に、最初にあった筈の輝きが無くなってしまう。元々は良い曲であったのかも知れないが、例えば「スタンド・バイ・ミー」や「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」などは、僕の中では完全に死んでしまった曲である。昨日と同じで僕は思考停止に陥る。終わってしまった曲を聴いて自分は終わっていないと思うオヤジ、これってどうなんでしょう。大人は、新作映画を沢山観て、今年録音された音楽をもっと買うべき。そうすれば世の中が変わると思う。

Comments: 8 comments

  1. パスキア

    懐古主義が世の中を駄目にする。
    なるほろ。
    が、いいものはイイとぼやきつつ、
    口ずさむ歌は懐メロってすでに自分も駄目おやじの部類?
    「上を向いて歩こう」とか...しかも歌謡曲(笑)
    目指せチョイわるおやじ。
    余談ですが、シトロエンのCMで、C3がロボットに変形して踊り狂う
    やつ好きですね。ご存知ありませんか?
  2. マット・ビアンコのドゥービーズのカヴァーはどう評価します?
  3. バスキアさん→
    懐古主義というか、CMはオリジナルのCMソングを作って欲しいという事ですね。既にあった音楽は、その音楽であり続けて欲しいというか。本当に思い入れのある音楽が粗末な扱われ方をすると、傷つくものです。
    シトロエンのCMは、掟破りですね。子供が観たら本当に変形すると思いますよ。
    フジカワさん→
    そうきましたか〜。あのアレンジ、当時みんなが「オリジナルより断然イイ」と言って聴いていた事を思い出します。別に悪くないとは思いますが、ドゥービーの「Minute by Minute」、これは自分の中で無人島ディスクに入る名盤になっておりまして・・・。マイケル・マクドナルドがミックスダウンの段階で引き算して偶然、あのアレンジが生まれた経緯などを(レーザーディスクで)知っているためか、とにかくオリジナルに軍配をあげたくなります。カヴァーで何とかCMしようと言う文化、確かにマット・ビアンコあたりから始まっていますよね。
  4. パスキア

    オリジナルですか。
    すみません、
    理解力弱くて。
    でも納得です。
    カローラツーのCMのために作られた小沢健二のカローラツーにの〜ぉって♪は名曲。
    C3はソレも狙いだったりして。
    なわけないか。確かに掟やぶりまくり。
    それよりプリウスのCMもう少し冒険して欲しいものです。
    音はそうですねぇ、Arto Lindsayに依頼するとか。
  5. サエキモン

    難しいですね。音楽は個人的なものですから。
    1961年発表のベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミイ」は、イントロのベースの音(録音、等、含めて)をこぞって皆が見本としました。以降のR&B、ソウルミュージックに多大な影響を与えています。モータウンサウンドの見本になったといってもいいと思います。そうなるとマイケル・マクドナルドにも繋がってくる訳です。
    ルイ・アームストロングの「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」は、ベトナム戦争へ出兵する兵士の前で慰問に来たルイが歌う映像を見た事が有ります。まだ正義の戦争と位置づけられていた時代の映像です。1971年に亡くなっていますので、その後の泥沼化は知らずに死んで逝ったと思います。曲調、歌詞と相まってどこまでも皮肉で悲しい映像です。ワンダフルでも何でもない。
    それぞれ人によって曲に対するイメージは違います。。
    ただ手垢だらけになるまで、テレビ・ラジオのメディアに乗せて垂れ流す資本主義の亡者どもに怒りを覚えますね。。
    そういう使われ方をしているメディアが自身の部屋、茶の間に
    土足で入ってくる環境自体が危ういと私は思いますね。
    良いも悪いも無く、ひたすら露出されている音楽がその人、個人の時間(記憶や思い出)に染み込んでいく事が多いわけです。当たり前の事ですが。。悲しいです。。
    昨日の続きみたいですが。。
  6. バスキアさん→
    アート・リンゼイとプリウスの組み合わせ、聴いてみたくもありますが、どうなんでしょうか?もう少し有機的な人に頼むのもイイかもしれませんね。ハイテクと環境問題、背反するようで同じだったりするので・・・難しいですね。僕だったらミシェル・ンデゲオチェロに頼みます。
    サエキモンさん→
    昨日に引き続き、熱いですね〜!やはり、サエキモンさん(誰?)の様に音楽に詳しい人が監修をしなくてはならない部分って絶対にあると思うのです。アーティスト側も、変な使われ方をされそうになったら自制するとか。音楽、確かに個人的な問題ではありますが、きちんと対峙して聴く事自体が、当たり前になって欲しい。似たような問題でビジュアルの世界でも、決定権のある人に限って美意識が低い場合が多いのです。
  7. 僕もドゥービーズのMinute by Minute大好きなんです。
    僕の周囲ではマイケル・マクドナルド期のドゥービーズ人気無いのですが、僕は好きです。
    1曲目のイントロなんて、ブレイクビーツとしても使えますね。
    そんでもってマット・ビアンコ版なのですが、あのヴァージョンのリリースからももう10年以上経っているので、何とも評価しづらくなっているのですが、Minute by Minuteを好きだった層に目を向かせる意味とそれ以外の人たちにもボッサ~ラテン・フレイヴァのオシャレ曲という意味で目を向けさせるという訴求力があるんだと思います。
    スタンド・バイ・ミーがCMで効果があったのはリバー・フェニックス君が出ていた映画スタンド・バイ・ミーでの使用で終わったのではないかと思います。CMとしての力は。
    自分でネタふっといて、なんだか意味不明の書き込みですんません。
    アルト・リンゼイとプリウスはあるかもしれませんが、ジョン・ゾーンとプリウスはありませんね。
    ミシェル・ンデゲオチェロとプリウス、ブッゲやマッツ・アイラーセンとプリウスはあるかも。
    トリノ・オリンピックの開会式ではリッチー・ホーティンが音楽担当だそうです。長野オリンピックでは…
    今後、日本でオリンピックがあっても日本のカッティングエッジなDJさん達が音楽担当する可能性なんて無いんでしょうね。何か悲しくなってきたりして…
  8. フジカワさん→
    なるほど、確かにカヴァーを使っていれば幅広い層をカヴァーできると、そういう事ですね。売れればいいという法則の下では正攻法ですね。
    気合いの入ったドゥービー・ファンはやはりマイケル・マクドナルド在籍時をかなり毛嫌いする傾向がありますよね。僕はどちらかと言うとマイケルが持ち込んだシティ派路線?が好きです。核の部分ではかなりソウルフルだと思うんですけど。スティーリー・ダンで培ったセンスなどと絶妙にクロスしているあたりも。Minute By・・の後に出た、One Step Closerも名作ですよね。日本の音楽シーンは、お涙頂戴系、元気出せ体育会系!が握っていますね。歌詞重視。悲しいですよホント!紅白のトリはザヴィヌルバッハあたりににやらせて欲しいですね。