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date 2009.1.7
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農業についてのデザイン戦略


「食糧自給率を上げよう」という声がいろんな所から聞こえてくるようになった。鹿児島県はますます注目される地域となる事を期待しているのだが、「農作物自体」ではなく、その周辺についていくつか提案がある。まず、道の駅やJAが経営するスーパーではひたすら「最先端感」を大切にする事。これまでは「癒し」や「ゆったり」などがキーワードになっている事が多かったが、この流れはそろそろ止めにしたい。鹿児島が一歩リードしている雰囲気を造り出す事で、人口流出も避けられると思う。癒しに耐えられなくなる若者もいるのである。ロゴや看板などは勿論、ラベルのデザイン、商品を陳列する棚など、デザインについての意識を次世代に向ければ、徐々に世界は変わっていく。
ファッション面はどうだろうか。誰もが真似したくなるようなオシャレな装いで農作業をすれば、田園の風景も変わる。勢いのある衣料メーカーとタイアップして、21世紀型農作業スタイルを次々に打ち出して欲しい。これならすぐにでも実行出来そうだ・・・。
また、次世代を担う子供達に対して、農業に関心を持ってもらうためのアイデアもある。まず、農業用車両を「誰もが欲しい」と思うレベルにまでカッコ良くすること。高速道路を走れるトラクターがあってもいいだろうし、農業従事者でなければ購入できない特別限定の電気自動車を生産してもいいだろう。また、それらのミニカーをきちんと製品化し、幼い頃から農業に憧れを抱かせることも大切だ。食糧自給率が高い国家のミニカーは、戦略的に「これでもか!」という勢いで農業用車両のラインナップがあるのだが、日本のミニカーは建設用車両ばかりが充実しており、トラクターを見かける事はない。箱物行政や道路行政と言われる姿勢が、玩具業界にも見事に投影されているのだ・・・。
地元のテレビ局には、「戦隊モノ」ではなく「農業ヒーローモノ」のジャンルを確立して全国展開を図って欲しい。
鹿児島県内でも都市志向がますます強まり、周辺地域は弱体化している。農業に対する価値観が変わり、再び故郷へと人が帰る未来を夢見ている・・・。

Comments: 10 comments

  1. ダーンサ

    本当に「癒し」や「ゆったり」などのキーワード(ついでに「エコ」も)を見るとガッカリします。
    単にフヌケになっているだけなのにセレブ気取り。バカばっかりです。
    せめて「癒し」を恥じらいもなく正当化して欲しくないです。
    派遣切りされた人とか、そのエネルギーを農業に活かして欲しいと思ってます。
    工業に裏切られたのに、また工業に戻りたいのかよ?
    そんな風に頭カタイから切られるんじゃないの?
    としか思わないんですけど〜〜。
    彼らも自分を正当化してて気づいてないよね?
  2. ダーンサさん→
    先日はどうも。
    この件に関しては殆ど見解が一緒ですね。
    鹿児島では、どんなに貧しくなろうとも、現在日比谷公園で起こっているような騒ぎにはならない。地域のコミュニティがしっかりしているし、食糧自給率も高い。派遣切りにあって焦っている人は、そうした故郷を捨てたツケが回ってきているのかな、と思ってしまいます。あとは、不況だからと言って「資格をとらなきゃ」と言っている人も、またレールに乗りたがっているんですよね。そういう既存のルールと違う世界の方がビジネスチャンスがある筈なんですが。
    田舎には仕事がないから、と言っているのはおかしい。ほとんどの地方は困っていますよ。都会で身につけたセンスを地域に活かして欲しいですね。
  3. あすも

    ご無沙汰しています。
    ご存じの通り、私も農業にはなみなみならぬ思いがあります。
    昨年は中途で動けなくなってしまいましたが、今年は呪縛から解放されたので、動き出したいと思っています。
    今年もよろしくお願いします!
  4. にしだ

    あけましておめでとうございます。
    農業デザイン、今年は盛り上げましょう!!
    農大ブランド作りますから。
  5. あすもさん→
    今年もどうぞよろしくお願いいたします。
    ブロードバンドの件ではお世話になりました。ようやく動き出す様です。
    にしださん→
    農大ブランド、ですか〜!イイですね。あの場所が将来的に日本の中心地になるのではないかと密かに期待しております。
    是非、農大生をオシャレにしてください!
  6. テディ

    前にも言いましたが、軽トラを
    塗装するだけでも印象がガラっと
    変わりますよ。
    僕はボルボのクラシックグリーンに
    塗りました。(塗装代9万円也)
    はずせないのが、足元です。
    極論ですが、エーグルのカントリーブーツ以外
    ありえません。2万と値が張りますが、オススメです。
    チノパンはユニクロでいいです。
    シャツは冬はアメリカのアウトドアブランドのネルシャツ
    夏はフィッシングシャツでそれなりに見えます。
  7. 農業のイメージUPは,これから取り組むべき課題
    だと思っています。
    ゆっくりスタイルの田舎暮らしみたいになっていますが
    結構働いています。
    農業のことをもっと伝えるためにリトルモア第1回
    写真集公募展に応募しました。
    農業ってドラマチックというコンセプトで,
    「いただきますってだれに言う?」
    を作りました。
    ユーザー賞に選ばれたので,
    1月10日から25日まで,原宿のリトルモア地下で
    受賞者展示会に参加します。
    農業の写真を展示します。
    10日,11日は会場にいる予定です。
    雰囲気をじかに感じてきます。
  8. テディさん→
    テディさんのライフスタイル・・・天文館に蝶ネクタイで出没したり・・と、普段から「ただものではない」感が素晴らしいです。きっと農作業中もイケてるんでしょうね。是非、ブログを始めて下さい。軽トラの写真があったら送って下さい。差し支えなければ本ブログで紹介したいと思います。
    アグリさん→
    写真展での受賞、おめでとうございます!「いただきますって誰に言う?」・・・タイトルだけでアグリさんの熱意が伝わってきます。最近のニュースを見ていると、時代がどんどん農業にシフトしてきている実感があります。いよいよアグリさんの時代到来ですね!
  9. 凄くいいアイディアですね。アンダーズ・ハイも次の号の特集は「カントリージェントルマン」(仮称)なんです。
    白州次郎や宮澤賢治をイメージソースとして、文化的な活動や農を書けたらと思っています。
    ちなみに、うちの歴史担当の「ケンタロウ」も農業しつつ、洋服作りやバンドをやってます。
    あと、今回の対談も本当にありがとうございました!
  10. チャビンさん→
    コメント、有難うございます。
    昔「明るい農村」というNHKの番組があったのですが、そのタイトルゆえ、多くの都市生活者からは小馬鹿にされていた事を思い出します。この時代から既に農業従事者は減り始めていた事を考えると、やはりイメージ作りという点で失敗したのだと思うんです。なんであんなタイトルだったんだろう・・・。白州次郎と宮沢賢治的なヒーローが、今の鹿児島で蘇ることを期待しています!
    アンダーズハイの今回の対談は、天文館の通り会(?)を敵に回すような内容になってしまいました。