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date 2009.9.21
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本棚の魅力


シルバーウィーク、如何お過ごしでしょうか。
***
鹿児島市内を中心に配布されているフリーペーパー「under’s high」・次号(vol.11)の収録のため、鹿児島大学准教授で批評家でもある井原慶一郎さんの研究室を訪ねてきました。気分は「爆問学問」。今回のテーマは「■年代論 〜未来を見つめつつ、過去をふり返りつつ〜」というもの。研究室のホワイトボードには、(社会学的観点による)日本の近代史が井原さんの手によって丁寧に書き込まれていてビックリ。理想の時代から虚構の時代へ・・・なるほど。年表を見ながら、青春時代を送った1980年代を中心にアレコレと語ってきました。内容については、刊行をお楽しみに。今回、惹きつけられたのは研究室の本棚。興味深い本が幾つもあり、難しそうな本が沢山あり・・・。しかもデスク周りも含めて美しく、整然としたイメージ。ミーハーな言い方をすれば、セクシーな空間でした。
・・・
悪いクセなのかも知れませんが、他人の家に行くと本棚やCDラックが異様に気になるんです。脳内にアクセス出来るような快感がある。趣向を頼りにいろんな話題も広がります。こうしたライブラリを自由に見わたせる場合は、本人も見て欲しいと思っているのでは?と勝手に解釈。見て欲しくない人は、それなりに隠していますからね。ちなみに僕は見せびらかしたいタイプ。オーテマハウスにお越しの際には是非、ご覧下さい。書籍やCDは、例え読まなくても、聴かなくても、並んでいるだけでオーラを発していると思うんです。情報を発信しようとしている力というか。そうしたモノに囲まれる事は大切ですよね。すべてハードディスクに入れてしまったり、図書館やレンタルで済ませてしまえば、こうした空間の価値というのは理解出来なくなるでしょうね。

Comments: 4 comments

  1. ひとの本棚は、わたしもヒッジョーに気になるタイプです。プ
    ロファイリングってわからないんですが、その人を理解する手がかりとして、一番わかりやすいのは、音楽や映画や書物かな?と思います。
    そして、自分の持っている本や、欲しかった本が、その本棚にあったりすると、その本一冊だけで盛り上がったり、とそんなひそかな楽しみもあったりします。
    つまり、お〜、おめぇも、日当たりの悪い目立たないこの道筋を、わざわざ見つけてはいってきたのだね、だめだよ、それは、世間的に難しいし、そっち系だったらチミ、おれとイッショやんけ、みたいなみたいな?。お互いだけがわかる、ほほう、お見それしやした的な?
     じつは大寺さんとこに行ったときに、「スターログ」があったときに
    自分とおんなじものに興味があるんだ、と嬉しかったのを思い出しました。σ(^◇^;)ははは。
     たしか山下達郎氏が、師匠の大瀧詠一宅を訪れたとき、自分のノドから手が出るほど欲しかったレコードがたくさんあるのに驚き、一ヶ月、寝ては置き、起きては寝で、レコード聞きっぱなしで居座ったそうな(^_^;)
     あ、サマーウォーズでしたね、これも観なきゃ。
  2. tessyさん→
    出ましたプロファイリング!職業柄、大切なポイントですよね。「月刊スターログ」全100冊は・・・そうですね。一般的に考えると裏街道なんでしょうけど、こっちの筋ではメインストリームというかね。こうしたSF文化に「暗さ」を感じる男子も沢山いるんでしょうけど、僕の中ではめちゃくちゃ明るい陽射しを浴びた世界なんですよね。
    書籍にしてもCDにしても、集める事自体に価値を置いてしまうと話が違ってきますが、それを自分の仕事にきちんと活かしていればオーケイなんでしょうね。
    スターログばなし、今度じっくりやりましょう。
  3. 対談お疲れ様でした。確かに、研究室を整理していると脳内を整理している感覚があります。モノを整理していくうちに、次に進むべき道が見えることもよくあります。情報が足りないのも問題ですが、情報があまりにも多いと何も創造できなくなるという逆説がありますよね。取捨選択を繰り返し、時間をかけて形成されたライブラリーというのは確かにその人を映し出す「鏡」であり、ひとつの作品でしょうね。
  4. iharaさん→
    コメント、有り難うございます。井原先生の本棚は、切り捨てているというイメージでしたね。的を絞っているというか、ストイックというか。僕の場合は文字情報よりも図版が多い書籍が多く、しかもジャンルもバラバラだったりして。
    そういえば昨日、井手口氏から著書が届きました!シンポジウムに備えて勉強します。よろしくお伝えください。
    今回の「本棚」の話も内容的に繋がっていますよね。