船場吉兆問題
あまりにも忙しい時に「誰かアシスタントを雇おうか」と何度か考えた事がある。しかしすぐ考えを改める。雇う事でこなせる仕事量が仮に倍になったとしても、クオリティは下がるという確信があるからだ。オーバーフローしそうになった時は、才能のある同業者(出来れば自分よりも年下)を紹介し、僕はその仕事を離れる。同業他社に仕事自体を譲るのだ。そうする事で自分の存在も確認出来る。
昔の日本の社会はそんな風に成り立っていたのではないか。欧米的な経済至上主義を無理矢理受け入れた歪みが、ここにきて噴出している。
船場吉兆に限らず、利益を増やすためにあらゆる手を使う例が目立つ。派遣社員を雇ってふくれあがる会社も沢山ある。しかしその分、現場を把握出来なくなったり、創業当初の指針がブレる事は明らかなのである。どんな企業もほどほどにやって欲しい。経済成長しなくてはいけないという強迫観念が日本をダメにすると思う。
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写真は、紫芋でお菓子を作ろうとしている様子。鹿児島に来るまで紫芋を見たことはなかった。鮮やかさに驚き、紫芋系のお菓子に着色料が入っていると信じている人も多いと思うのですが、はじめから「どぎついムラサキ」です。
はな
2007/12/17 00:15
譲れる人、任せられる人がいれば、互いに刺激しあっていきたいと思っています。鹿児島でも仕事としてやって(食べて)いけるという結果を残したいですね。
マティック
2007/12/17 00:28
限界が解っているというのは大切な事ですよね。日本国政府は限界が解っていないんですよ!自分史で言うと、年齢が上がったからといって、収入が上がる訳ではない。だけど質だけは上げていきたいという事なんです。
刺激し合うのもイイですよね。鹿児島で、あと5人でもいいからイラストレーターが増えるといいなと思っています。