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date 2007.12.11
category garden
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船場吉兆問題


あまりにも忙しい時に「誰かアシスタントを雇おうか」と何度か考えた事がある。しかしすぐ考えを改める。雇う事でこなせる仕事量が仮に倍になったとしても、クオリティは下がるという確信があるからだ。オーバーフローしそうになった時は、才能のある同業者(出来れば自分よりも年下)を紹介し、僕はその仕事を離れる。同業他社に仕事自体を譲るのだ。そうする事で自分の存在も確認出来る。
昔の日本の社会はそんな風に成り立っていたのではないか。欧米的な経済至上主義を無理矢理受け入れた歪みが、ここにきて噴出している。
船場吉兆に限らず、利益を増やすためにあらゆる手を使う例が目立つ。派遣社員を雇ってふくれあがる会社も沢山ある。しかしその分、現場を把握出来なくなったり、創業当初の指針がブレる事は明らかなのである。どんな企業もほどほどにやって欲しい。経済成長しなくてはいけないという強迫観念が日本をダメにすると思う。
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写真は、紫芋でお菓子を作ろうとしている様子。鹿児島に来るまで紫芋を見たことはなかった。鮮やかさに驚き、紫芋系のお菓子に着色料が入っていると信じている人も多いと思うのですが、はじめから「どぎついムラサキ」です。

Comments: 2 comments

  1. 「誰かスタッフを探そうか…」という思いは、私も最近よく浮かびます。一人でデザインする限界(仕事量と売り上げ)も分かっていますが…、現在受けているクライアントさんと、これから出会うかもしれない大切な方との事を考えると、まだまだ質を上げ続けることが優先です。
    譲れる人、任せられる人がいれば、互いに刺激しあっていきたいと思っています。鹿児島でも仕事としてやって(食べて)いけるという結果を残したいですね。
  2. はなさん→
    限界が解っているというのは大切な事ですよね。日本国政府は限界が解っていないんですよ!自分史で言うと、年齢が上がったからといって、収入が上がる訳ではない。だけど質だけは上げていきたいという事なんです。
    刺激し合うのもイイですよね。鹿児島で、あと5人でもいいからイラストレーターが増えるといいなと思っています。