しかるべき時期に出会わないと道を誤る
1989年の大晦日に他界した父は、大の電話嫌いであった。自宅に初めて電話が敷かれたのは1978年、小学校6年の時であった。当然、それまで学校の連絡網は一番最後で、連絡事項は近所の友人が口頭で伝えに来てくれた。鹿児島に住む祖父母が危篤だという知らせも、父の職場の用務員が自転車で伝えに来たのを覚えている。東京で暮らしていたと言っても父の極端な趣向により、通信環境は劣悪。そんな訳で、その頃から通信に対する憧れは人一倍強かった。初めて自宅に黒電話がやってきたとき(当時は全国民黒電話)、テンションが上がりすぎて、明日学校で会える友人達と長電話をしまくった(6時間とか!)。そんな訳で通信に関しては「しかるべき時期に出会わないと道を誤る」というのは体験済みなのだ。
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孫正義氏と佐々木俊尚氏による対談「光の道」。KagomugのTokuさんから勧められて観てみました。長いのでまだ途中までなんですが・・・。孫氏は「まずインフラありき」というスタンスで、佐々木氏は「環境や人材」の問題点を挙げてあらゆる角度から興味深い考察が展開しました。最も感心したのは、孫氏が維持コストや防災の観点から「田舎こそ光が必要」と力説していた点だった。僕の様に感情的に限界集落を救うというのではなく「田舎にメタル線が敷かれている状態は税金の無駄遣い」「緊急時、メタルで通信が出来ない地域でも、光は迂回して通信が出来る」という事などを挙げられていた。行政や株主に対してもきちんと説得材料を用意していて流石です!「光の道」・・・孫氏の意見に大賛成なのですが(反対の余地がないレベルで検証されている)、何故か「先送り」が好きな人々、あるいは全く興味のない人々がいる事も事実。孫氏にいますぐ賛同して一気に実現して欲しい。とは言うものの孫氏のソフトバンク、オーテマハウスではまったく繋がらず、小学生の頃の悪夢を引きずっているんですが、先日twitter上で得た情報により「3Gエリア改善ご要望フォーム」に申請してみました。すると翌日、こんなメールが!
「(オーテマハウス)付近の電波・通信状況を調査した結果、現状においては小型基地局(ホームアンテナFT)による電波通信状況の改善をご提案させていただきたいと思います。ホームアンテナFTとは、フェムトセル機器により屋内での電波状況を改善するサービスです。(提供は無料)ブロードバンド回線をお持ちでない場合には、専用ADSLサービスも併せて無料で提供します。※条件により提供できない場合がございますのでご了承ください。」
大企業にあってこれだけの情報を(田舎暮らしの利用者に)翌日に提供してくるというのは、初めての経験だったので感動しました。孫氏のやる気が裏付けられましたよ!そんな訳で夏に発売予定の新iPhoneの時期に合わせてauからソフトバンクに乗り換えます!
「しかるべき時期に出会わないと道を誤る」・・・日本全国が光で繋がる時期、それは今だと思っています。通信で悩むのは今年で終わりにしたいんですよ!
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写真はオーテマハウス近辺を舞うホタル。今、シーズンです!この光も最高にイイですよ。是非見にいらして下さい。















ダーンサ
2010/05/21 04:04
宝の持ち腐れで怒られちゃうね。
今、日立金属引き継いで制作しております。ではまた!
ohtematic
2010/05/21 06:37
電話に出ないし、かけもしない。それでいて人気者なんだからスゴイね。いや、人気者はみんなそうなのかも知れない・・・。タモリも携帯持ってないし。僕の場合は昔から、遠くの人にどうやって気持ちを伝えるかというのがテーマとしてあったけど、ダーンサは逆かも知れないね。いつも、逆だね。