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date 2008.4.21
category garden
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搬出・・・


「サツマティック展」お陰様で無事終了しました。ご来場いただいた皆様、どうも有り難うございました。お陰様で大変充実した1ヶ月となりました。今日はそんな余韻を楽しむ間もなく搬出・・・。普段、土日も祝日も、新年度も関係ない僕にとっては、搬入と搬出だけが「区切り」的な意味を持っている。何度も観に来てくれた友人や、会えなかった人たちの顔を思い浮かべながら、黙々と壁から作品を外し、車に載せていく。寂しいムードが漂うのだが、新たな旅立ちの日でもある。どうして展覧会を行うのだろうか?といつも自分に問いかけている。確信が持てるのは、絵や音楽というものは「文字以前」に生み出されたコミュニケーションツールであるという事だ。自分でも良く解らないが、絵にはそういう原始的な力が潜んでいて、その魔法に取り憑かれているのだろう。絵を描き、見せるという行為の周りには必ず「場」のようなものが出来て、それは展覧会ごとに異なっている・・・。その差異を何度も体感すること・・これが一番貴重なものなのではないか。そのおかげで絵も変わっていくのだろう。
その良く解らない魔法の中に漬かりながら、時代・季節・人々・地域・個人的な問題・道具などが手や頭の中で掻き回されて一枚の絵が出来上がるのだと思う。明日からまた、違った「場」に向けての取り組みを始めようと思う。

Comments: 6 comments

  1. おつかれさまでした!
    会期中、ずっと行きたいと思いつつも
    結婚式の時期と重なってしまったりで、
    結局行けませんでした。残念です…。
    近いうち(夏くらい)に夫婦で
    鹿児島に遊びに行けたらと思っています。
  2. mae_sign

    おはようございます。
     展覧会は、18日金曜に観に行くことができました。
     大寺さんの絵の前で釘付けになりました。
     絵って「どうしてそう見えるの?」って不思議があったりするんですが、ハードに類するモチーフも割合多く面積を占めてたりするのにどうして絵から強烈に自然を感じるのかな、自然が絵を覆っているのかなと、余韻に浸りながら帰途に着きました。
     プロってやっぱり凄いなあと。違うなって。観る側を圧迫しない、絵の隅々にいたるまで神経が行き届いていることに背筋が伸びる思いでした。
     鹿児島を主題にされていて、純粋にこういう未来って良いなって思いました。市立美術館の写真展も観たのですが、人間が自然をコントロールしているようでいて、おもっきし自然の中に在るっていうことにあらためてハッとさせられました。
     ありがとうございました!
  3. タカタさん→
    有難うございます!・・・もしかするとタカタさんは来るかも知れない!と淡い期待も抱いていましたが、考えてみるとDMをお送りしていませんでした。
    ご結婚、おめでとうございます。是非遊びにいらしてください!
    mae_signさん→
    どうも有り難うございました。お会いできず残念でした。そうですね・・・ハードと植物だと、やはり植物が存在感としては勝ちますよね。地球温暖化の問題も、人間の文明が自然界に飲み込まれるという話ですよね。巨大ロボットの作品は木に取り囲まれて、やがて屋久杉の様になる・・・そんなイメージで描きました。
  4. mae_sign

    たびたび投稿すみません。
     「地球温暖化の問題も、人間の文明が自然界に飲み込まれるという話」←こういう捉え方は初めて耳にしました。
     イラストレーションって、流行であったり、ヒネリであったり、そういう認識だったのですが、大寺さんのは哲学的なものの上に描画されているのが印象深かったです。絵画だなって。(失礼な物言いですみません)
     難しい問題、説明が要るような思考のプロセス、そのチャンネルから、平易に表現する…グリム童話の世界に近いですか?
     
    「巨大ロボットの作品は木に取り囲まれて、やがて屋久杉の様になる」←なるほどですねー。階段を封鎖してしばし見入ってしまいました。
     作品を観ながら、都市計画とか大寺さんのような方がされると良いのにって思いました。
     しかし、絵をじーっと観ていると、自分なりの物語が空想して動くのもすごかったです。
     
     ぼくももっと精進しなければ!
      
  5. mae_signさん→
    イラストレーションの世界は、流行を作り出す立場なので、一歩先を見るクセの様なものはありますね。先を見るという事は、現在を否定するところからスタートする場合が多いんです。環境問題が大声で叫ばれていれば、逆方向から攻める。それ、本当なの?という立場が一番自分に合っている。少しひねくれていますかね・・・?キレイな森林を描くより、工業地帯を描いた方がアピール出来ますよね。グリム童話については詳しくありませんが。
    都市計画、これは是非やりたいですね。夢のまた夢ですが。お役人達に大目玉を食らうような都市・・・。
  6. mae_sign

    >逆方向から攻める。それ、本当なの?という立場が一番自分に合っている。少しひねくれていますかね・・・?
    いえいえ、ものすごく大事なことですよね。メディア発信の話題は意図的なものもありますから。
     TVは印象付けが巧みですし、活字はうまく欺く力もあると思いますし。一面ですけど。
     それから先の自分なりに調べることは能動になってくるので…。
     何につけ、みんな(思想的なのを排した)実際のところを知りたくはなにの? と思うことがあります。
     昨日と今日、一年前の今日、戸外の町並みは変わらず穏やかだからそうなるのも分かりますけど、これからはグローバルに事情が変わってくると思って、いろいろ調べずにはいられない気持ちです。
     
    >都市計画、これは是非やりたいですね。
    平易に言うと、イケテル、イケテナイ、この感覚を養うのは一朝一夕にはいかないなと思います。(ぼくも多分にもれず)
    東京の理論がそのまま地方に通用するわけではないですし。絵からもそういう力技みたいなのが微塵も感じられませんでした。鹿児島がしっかりベースになっていますし。
     うまく言葉にできないですが、ほんとすごいなーと思いました。ご人格や生き様まで垣間見るようで。ご活躍できることをお祈りします。