アース・コンシャス
昨日お伝えした「かごしま環境未来館」の特設ブースで行われたトークライヴに出席してきました。パネリスト(という表現が正しいかどうか解りません)は僕の他にイラストレーター2名、ミュージシャン2名。観客も含めて20名ほどの小さな催し・・本当はもっと多くの人に聴いて欲しかった。時間も限られていたので、言いたいことの上澄みの部分のみを語ってきました。環境問題、もういい加減に聞き飽きているので、もっとリアリティを持った展覧会にしたい、と企画段階から提案していたんです。具体的には、鹿児島ネタに限定する事。やはり足元から見つめないと地球の問題を考えにくいと思うんです。写真は、環境未来館のゾーン2「地球は既に限界を超えている」の壁面なのですが、問題提起のコピーがズラッと並んでいます。僕が気になったのは、例えば「世界の軍事費の総額は、年間およそ110兆円。」というもの。では、鹿児島は県民の税金の一体幾らを、自衛隊や関連事業に割り当てているのか、1人あたりは幾ら?という実感レベルにまで下げた上で、コピーにして欲しかった。スケールが大きすぎると思考停止状態になるんですよね・・・。あとは・・・「世界の6000言語の90%が21世紀中に消えてしまうかも知れない」というコピーも気になりましたね。港ごとに微妙に異なる鹿児島弁の種類も、この問題をトレースしている筈です。そういう身近な話題を積極的に結びつけていかないと、意味がないと思います。
こうやって書けば書くほど、本当に言いたいことからは遠ざかっているかも知れません。
はな
2008/10/15 01:28
県外から戻りまして、わずか4日ほどの間に鹿児島浦島太郎状態です。
環境問題はすっかりブームになっていますが、大きなことを言うよりも小さな身の回りのことを黙ってやる方が、莫大な資金を投入してハコモノを作るよりいいような・・・。
身の丈に合った、分相応なお金の使い方をすることが、よっぽどエコでありムダがない行為なのではないかと思うのですが。
東京のまねをしているような環境問題の提起では、鹿児島のアイデンティティを問われますねー。
出来上がった施設の今後の活用は、しっかりと見続けようと思います。
マティック
2008/10/15 06:39
小さな身の回りの事を黙ってやる・・・そうですね。声を荒げるとその時点で嘘になってしまうんですよね。
偶然にも、隊長×桜島ミュージアムの講演を一時間じっくり聴くことが出来ました。住んでいるから「地元の良さに」気づかない。観光業をしている人は地元でちゃんと遊んでいないと駄目。という隊長の言葉が身に染みました。隊長の様に、きちんとした知識を持った観光ガイドがもっと増えなくては駄目ですね。かごしま検定も、実技を加えるとか!
環境未来館・・・立派な施設ですが、やはり鹿児島市民向けなのか、交通アクセスの表記がとても不親切でした。
玉
2008/10/17 11:04
前の日にいけば、トークライブが聴けたのですね。残念でした。
地元クリエーターによる作品展は、地元への愛と創意が溢れていて、むしろ環境未来館のメイン展示にしても良いのではないかと思いました。
テント内では、ちょっと勿体なかったです。
(世界や地球、という大きいことばかりじゃなくて、鹿児島の人材や可能性を知らしめる上でもメインに据えたいですねぇ…)
環境未来館という箱物をつくってしまった以上は、
これからはもっと地元密着の企画展示を練って、生きた施設にしてほしいものです。
マティック
2008/10/18 02:30
有難うございます。おっしゃる通り、何故テントで?という思いはありましたが、さすがにメインの展示という訳にはいかなかったのでしょうね。テントの方がイベント感がありますし。
そうですね。確かに「箱物」と言われないだけの仕掛けを膨らませて欲しいですね。大きな組織がエコと叫ぶと、それだけで嘘くさくなってしまいますから、そのあたりのセンスにも気を遣って欲しいです。