膨れあがる欲望
中学生の頃まで、スパゲッティと言えばミートソースかナポリタンであった。それがいつしか、パスタと呼ばれるようになり、やれカルボナーラだペペロンチーノだと騒がれ始めた。朝シャンもなく、お風呂は2-3日に一度、夜に入るのが一般的だった様に思う。おにぎりとお茶を買う時代が来るとは、夢にも思っていなかった。世の中は新たな欲望を次々に造り出して、庶民の欲望は膨れあがって行った。今日、ホリエモンが逮捕された事をきっかけに、そういうベクトルに終止符が打たれたような気がした。やはり、欲深い事は罪なのだろう。発展の意味も、そろそろ変えた方がイイと思う。パスタを諦めて、スパゲッティにしよう、そういう時代が今日から始まった。たまたま今日、かなり古風なランチをご馳走になったのでした。ミートソースと、食パン(ジャム・バター)、一種類(!)の野菜のサラダという構成・・・。アイスコーヒーのコースターがハート形だったりして。それでいいんだよ・・・とハートが僕に語りかけてきた・・何のこっちゃ。縮小という発展、地味に暮らすという発展。自分自身も、広告業界やマスコミと関わりのある仕事だけに、明日からの流れに手放しで喜べる訳ではないのだが、株で大もうけする事を考えるより、大恐慌に備えて畑を耕す方が確実な投資と言えるのだろう。
タカタ
2006/01/24 11:07
マティック
2006/01/24 13:40
賛同頂き、有り難うございます。タカタさんの世代は、きっと僕たちの世代以上に、そういう事に関して敏感だと思うのです。右肩上がり、とか国益とか、結局は経済ベースの表現でしかないですよね。電気自動車で税金が優遇されるのなら、自給自足度で課税してもイイかも知れません。環境問題という言葉自体も、聞き飽きた感じになってきていますので、解りやすい次のキーワードが必要だと思っています。ちなみに・・ロハスは都市生活者の考えだそうです。
hideo
2006/01/24 17:27
「現代の文明は破綻している」と一括りでは言えないと思います。つまり、別に地球上のすべての文明が破綻しているわけではなく、アメリカを中心とした「常に強いものが正しい」という世界観・価値観が社会の矛盾をどんどんと生み出しているだけです。日本にいるとまるで全世界がアメリカ的価値観で動いているような錯覚に陥りますが、アメリカは決してグローバルスタンダードなどではなく(そうなろうとしていますが)、むしろ世界から見たら極めて異質です。よく一言で「欧米」と言いますが、欧州と米国とではその社会は全く違います。日本(日本人)はもっとアメリカ以外の国を見るべきです。
すみません、ちょっと熱くなっちゃいました・・・
マティック
2006/01/25 06:05
話がそれてしまうかも知れませんが、僕はアメリカ文化にかなり影響を受けてきました。ある部分で恩恵を受けていながら、国際的なアメリカの立場には嫌悪感を抱いている感じです。多くの人がそうかも知れません。いつも感じるのは、どんな国の人でも、個人的につきあうとイイ人ばかり。しかし国を通した瞬間に色眼鏡で見てしまう。結局、国家のあり方自体が混乱を招いているような気がします。日本の文化を意識して世界の人とつきあう事は大切ですが、国家をなるべく意識しないという事が平和に繋がるのでは、と思っています。
hideo
2006/01/25 12:01
マティック
2006/01/25 15:14
確かに、日本にいるとアメリカのニュースを中心に世界が回っているような錯覚に陥りますね。鹿児島にいると、それ以前に東京を中心に日本が動いている様な感覚もあります。そういった情報に流されず、自分が立っている場所を強く意識したいと思っているところです。アメリカに影響を受けてきた自分ですが、その後、ヨーロッパ、アジアと興味が移り、今は鹿児島です。hideoさんが理想とする国はどこでしょうか。
hideo
2006/01/25 18:23
理想の国ですか?・・・そういうものはあり得ないですが、北欧諸国からは学ぶべき点が多いのではないかと感じています。
いやいや、話が重くなって来ちゃいましたね。もうこれくらいで失礼します。^^;
マティック
2006/01/28 11:01
情報戦略に対しては、慎重にならないといけませんよね。最近、民放のニュースで気になるのは、過剰な演出ですね。これでもか〜と、同情を誘うような映像が多すぎます。被害者のインタビューで、目元をアップにするとか。映画じゃないんだから、もう少し冷静に伝えて欲しい。
理想の国・・。スウェーデンとか、デンマークあたりですね。ウチも、気が付くとその2つの国の製品を良く手に取ったり、買ったりしています。工業製品に限らず、ライフスタイルも含めたデザイン戦略が当たり前の国ですよね。日本もデザインについて、もっと真剣に考えるべきです。