ohtematic.com

news

date 2006.2.22
category living
tags
comments closed
RSS RSS 2.0

薄まる個性


「まったくのオリジナル作品」を考え出すのは困難だ。何かの資料を観たり、体験を基にしたり・・・その体験自体が、既に人為的に作られた世界で行われているので、事実上オリジナルを作るのは無理であろう。自然を観察して何かを描写する場合でも、無心になれれば良いが、多くの場合は先人が残したスケッチや日本画、油絵・・と言ったものが頭をよぎるのである。そうした状況から逃れることが出来ない・・と解った場合、オリジナリティを何処に求めるのか、悩みどころである。間近に迫ったグループ展の作品、12枚中10.5枚が完成した。オリジナリティについて悩むよりも、どんな人が見に来て、どう楽しんでくれるのか・・・という事を考える方がはるかに楽しい。その結果として、いろんなパターンの絵が出来上がった。自分にとってイラストは通信手段である事を再確認した次第。

Comments: 2 comments

  1. 3年前に鹿児島を訪れた際にそのような「個性」についての話をマテ先生とする機会を持つことができ、とても共感し、自分もイラストレーターを目指そうと思ったものでした。以前こちらのブログで「絵を考えるのではなく、絵で考えろ」というようなことも仰られていたと記憶していますが、そこに共通することだと思いました。3年振りの鹿児島で見るマテ先生のいろんなパターンの新作に、一段と強い共感と確信を得られるような予感がしています。楽しみです!
  2. タカタさん→
    3年前にイラストレーターを目指して、既に目標を達成・・!立派に生計を立てている様にお見受けします・・スゴイ事ですね。
    「絵で考えろ」・・・何だか偉そうですが、自分に対しての戒めでもあります。今回の展示、タカタさんが遠路はるばる観に来る、という事もかなりの刺激になっています。