遂に来た!
オーテマ・ハウスのある日置市で「情報化タウン推進プロジェクト」が本格始動する事になりました。ウワサには聞いていたのですが、日置市の広報誌で詳細が明らかになり、僕のところにもアンケートが届きました。これまで整備されてきた「地域イントラネット基盤」をベースに各家庭にケーブルを引く模様。しかしその工期は4年かかるという話も出ています。既に民間業者には見放された地域ですので、行政の力で一刻も早く整備を進めてもらいたいと願っています。アンケートの最後に「ご意見・ご要望」の欄があったので、以下の意見を述べ、明日投函する予定です。既にブロードバンドを楽しんでいる方、或いはこのような行政主導の情報化プロジェクトの恩恵を受け手いらっしゃる方、良いアイデアや体験談などがあれば是非お聞かせ下さい!また、僕の意見で訂正すべき点なども教えていただければと思います。
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日置市に住んで8年になりますが、未だにISDN回線という屈辱的な環境です。NTTや民間のプロバイダなどに高速通信回線の整備を何度も呼びかけているのですが、動く気配はまったく見られません。NTTの下請け業者からも見放されました。事務所の引っ越しを何度も考え、今日に至っています。もはや民間には頼れないという状況の中、日置市の今回の計画を聞き、ようやく光が差してきました。どうも有り難うございます。ただ、いくつか疑問点もあり意見を述べさせていただきます。まず、「地域イントラネット基盤施設整備事業」で結ばれた光ケーブルは有効活用されているのでしょうか。私は日常の生活においてその恩恵を受けたいのですが、残念な事に厚い壁を感じています。閉鎖されているイメージが強すぎるのです。それと同様に、今回の事業が進んでも活用する人が少なければ、いわゆる箱物事業と同じ評価を受ける危険性があると思います。ケーブルテレビが見られるようになるというのは解りやすい例ですが、有効活用とは呼べません。テレビ事業は衰退傾向にあるからです。現代ではテレビを見て一方的に受け手が楽しむという事だけではなく、情報を発信していく責任が問われています。日置市が「情報化タウン推進プロジェクト」で街をどのように変えていきたいのか、具体的に示していただきたいと思います。
例えば、市内の主な施設や飲食店に、高速無線LANが完備されているという謳い文句だけでも日置市に注目してくれる筈です。私はノートパソコンを持ち歩き、どんな環境でもインターネットに繋がる事が最低条件という生活を送っています。ユビキタス社会と叫ばれてはいますが、本来の意味を知る人が公共施設に限って全くいないのです。「インターネットを利用したいのですが」という問いに対して、「事務室(あるいはフロント)にパソコンが一台あります」と何度言われた事でしょうか。このような場面では、観光客やビジネスマンは唖然とするでしょう。こんな事ではいつまでも情報格差社会の屈辱を感じて生活しなくてはならないのです。まずは日置市の職員が率先してユビキタス社会を理解し、実践するモデルとなり、「生活がこのように変わった」という事をお年寄りや、インターネットについての知識がない方々に対して丁寧に説明するべきではないでしょうか。例えば「YouTube」、或いは「GoogleEarth」など高速通信ならではのサービスを利用してコミュニケーションしている様子を紹介する、身近な例では「かぎんインターネットバンキング」を利用して各種料金の振り込みを自宅で行う、「価格.com」で欲しい商品の値段を比較する、「Amazon」でショッピングを楽しむ、など自宅にいながら世界と繋がっている様子を確認してもらう事が必要だと思います。インターネットの活用で、市内での買い物が減り、経済が衰退化してしまうことはないと考えます。イオンなどの大型商業施設に対抗出来るのは、唯一、個人商店の小さなアイデアです。この感覚を広げるのもインターネットの重要な役目です。長い目で見れば地域の魅力を客観視する事が出来、オリジナリティ溢れる商品やサービスが生まれる可能性が広がるのではないでしょうか。いずれにしてもケーブルテレビの業者が用意する導入マニュアルで市民を納得してもらう事は、なかなか難しいと思います。実体験を伴った話だけが、言葉の力を持っています。
ケーブルテレビの業者やプロバイダは複数選出し、サービスの内容や信頼性を慎重に比較検討する必要があると思います。
回線の速度についてですが、30MBPS、100MBPSという数値が記載されておりましたが、競争の激しい地域では既に1GBPSという例も増えてきている様です。高速であればあるほど情報の恩恵を受ける事が出来ますので、この点のみは将来を見据えて絶対に妥協しないで頂きたいと思います。低速のインフラ整備を行えば、市民から(速度についての)不満の声が上がるタイミングが早まる事が予想されます。日置市内で既にNTTの高速通信が整っている地域の方々にとっても「乗り換えを検討すべき魅力的なインフラ」でなくては、意味がありません。行政不信が叫ばれているのは民間の先を歩めないからに他なりません。
また、私が重きを置いて欲しいと思っているのは、日置市住民以外の人たちへの告知活動です。道路の整備は皮肉にも人を流出させる原因になっていますが、情報整備はその逆の流れを見込むことが出来るからです。情報化タウンである事をウリにして住民を増やす計画を立てられるのではないでしょうか。
都市で生活する人は、もはや距離的な差別なく地域の人に仕事を与えてくれます。むしろ、地域からの情報を欲しがっています。そういう事実を知らず、仕事がないからといって都市に流出してしまう現状は日置市にとってどれだけの損失があるのか図り知れません。自然の恵みと都会的なサービスが隣接している地域こそが21世紀型の社会をリードしていくのですから。そういう意味で今回の事業はまたとないチャンスだと考えています。
「過疎地域自立促進計画」の書類では、【吹上浜アスリートの森づくりプロジェクト】 【食と農の創造拠点整備プロジェクト】 【史と景と文化のまちづくりプロジェクト】 【いきいきすこやか拠点整備プロジェクト】 【情報化タウン推進プロジェクト】 【環境にやさしいまち推進プロジェクト】 と6つの目標が掲げられています。 中でも今回の【情報化タウン推進プロジェクト】はこれらの項目全ての基幹となる意味合いを持っていますので、一日でも早い実現化を期待しております。どうぞ宜しくお願いいたします。
あけおば
2007/12/06 09:52
朝から熱いメッセージ(元気がでました)インターネットバンキングはうちは相信を使っています。便利ですよね!
情報化社会の便利さと人と人との交流・・と言うか(うまく言えないけど)とんとんとんがらりと・・隣組・・古いけど(わかる人にはわかるよね)どっちも兼ね合わせた社会が理想!
あけおばの年代はネット社会には少々の抵抗感とでも乗り遅れたくはないあせりにも似た感情が交差してしまいます。
マティック
2007/12/06 11:38
応援有難うございます!SD電機さんは「そうしん」でしたか。インターネット社会が成熟すれば、地域の価値が解り、古き良き時代に戻ると僕は思っています。経済至上主義で場所やモノが判断される時代は、早く終わって欲しいですね。頑張って欲しいです、日置市!
mimiうさぎ
2007/12/07 19:55
ちょっと小耳に挟んだ話では市長は民意を受けて公民館を活用?してそこから家庭?拠点?にケーブル?をひくそうな話をされているようですが、なんだか公民館という発想が箱物行政のように私は思います。
絶対立候補!するべきですよ。
マティック
2007/12/08 08:08
公民館(うちから500mくらい)までは光ケーブルが既に来ているんです。これは国の政策で整備された様です。今回、そこから各家庭にケーブルをひくらしいのですが・・・。本来は行政が動く前にNTTや九州電力が動くパターンが殆どなんですが、何しろ過疎化を辿る地域なので見向きもされないんです。プロジェクトには立候補しませんが、なるべく多くの意見を述べたいです。