展覧会の記憶など
展覧会が終わり、抜け殻のようになった作品群と共に自宅へ戻ると、季節が変わっていた。春だと思っていたら、もう夏だ!先日買った春物はもう着られない。これからはアロハシャツが活躍することになる。
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展覧会の記憶・・・現在東京で活躍している、鹿児島出身のデザイナーの方と話す機会があった。初対面。たまたま結婚式でこちらに戻ってきて、二次会を断って展覧会場に駆けつけてくれたのだ。10年以上前に、雑誌「MdN」で僕の事を知り、本ブログを読んでくれていた。住環境としては東京よりも鹿児島が良いので、いずれは戻って来たい・・・との事であった。また、結婚を機に鹿児島へやってきて、たまたま本ブログを発見し、以来熱心に読み続けているという方と話す機会もあった。僕の仕事は、こうした人たちの視線に後押しされて成り立っている。視覚化すると、何本かの矢が背中に刺さって走り続けている状態かも?矢が刺さらなくなったら、その時は退職だ。
車を走らせていると、このあたりは大体8キロごとに、ちょっとした街がある。今は合併してしまったが、合併前の町と町、或いはそれ以前の村と村、集落と集落。直径8キロというのが、丁度良い社会の単位・・・統率しやすい規模だったのかも知れない。リアルワールドにおける合併は、経済的な節約の意味を持ってはいるが、そうした適度な社会を破壊している。しかし一方で、展覧会で話をした二人の様に、特定の現象や物に興味のある人同士が地球規模で繋がっている。特に長話をした訳ではないが、昔から知り合いの様な不思議な縁を感じたのだった。リアルワールドの合併と過疎化とインターネットの繋がり、この狭間からどのような感情が生まれ、作品になっていくのか。この特異な立場を人ごとの様に楽しんでいる。
spiralizm
2008/04/24 14:49
「吹上在住のイラストレーター大寺さんに、
地方とインターネットについてのトークをお願いしたい。」
と勝手ながら書いて出したことがあった。
ポスターのイラストも大寺さん…デザインはRH+さん…
という企みも心密かに乗せて(願望)。
しかしその企画書、いつの間にか一人歩きし、
テーマや言葉、荒い筋書きだけが進行。、
気づいたときはポスターも出来上がり、
そのイベントも削られていた。
その時撃った矢は残念ながら刺さらなかったが、
またいつか弓を引いてみたい。
ある一貫した思いの中で組み立てたものが、
表面的なパーツだけ本意とは違う手法と表現で
カタチづくられていくことは悲しい。
しかし、
その本意の手法、表現をも貫くテクニックも備わってこそ
本当のチカラなのだろう。
マティック
2008/04/25 17:08
そんな事があったんですか〜!「ある企画」・・・・ん〜気になります。影ながら応援して頂き、有難うございます。
自分の思いとおりにならない企画・・・特にデザインをやっていると、いろんな人が関わった挙げ句、コンセプトがズレてしまったり。
そういう場合は、自らが動いて企画を立てるしかないんですよね。本来の仕事とは違ったパワーが必要になってくるんですけど。
何か、面白い事をしようといつも企んではいますが・・・!