インターネット体験会の報告
先日お伝えした通り、12日の14時から16時まで、自宅オーテマハウスにおいて「インターネット体験会」が行われました。参加者は地元永吉地区から6名、ちょっと離れた伊集院から4名。それに加えて日置市役所広報課の方、関西ブロードバンドの方にも出席して頂きました。僕を含めて計13名ですね。東京の親戚宅とのビデオチャットに始まり、Google Earth、youtube、価格com、ヤフオク、診療所・時刻表・レシピの検索などを駆け足で解説しました。youtubeでは本ブログの過去ネタで一番盛り上がっている南国情話を紹介。北島三郎が観たいというリクエストもあり、それなりに盛り上がりました。ビデオチャットには通話料がかからない事や、インターネットは大企業と個人の垣根を取り払った事や、情報を共有する意義などについても触れました。しかし導入についての反応はイマイチ。理由は、一緒に住んでいる息子や娘に任せているので、自分では使わないというもの。また、お世話になっている集落の長老からは「こんなものが普及したら人と人の触れ合いがなくなる」と指摘を受けました。「公民館に大きなパソコンが一台あればいい」とも。若干、ピントハズレの部分もありましたがニュアンス的には、インターネットが格差を生んだという発言内容でした。確かに、そういう側面はあります。このブログでは何度か触れましたが、日置市内では伊集院の中心部が栄え、鹿児島県内では鹿児島市の中心部が栄え、日本では東京が栄え・・・と、どんどん人が中心部へと移動している。同じく、みんなが知っている「人気のある音楽」しか聴かない。マーケティングに裏付けされた「リスクを負っていないドラマや映画」しか見ない。いつからこんな国になってしまったのか?本当に面白い文化、楽しいこと、充実した生き方・・・それを探して実践するのがインターネット社会ではなかったのか?都心部より高い生活水準・文化水準を保つ事がド田舎でも可能なのだと信じ、行動しているつもりですが、世の中は逆の方向に流れています。価値観が大きなものに引っ張られる。・・・とにかく、ここでは人が足りない。本当のインターネット社会が実現されれば、人は故郷へと戻る筈なんですが、まだまだ時間がかかりそう。とりあえず日置市は、農業ブームの追い風を真剣に受け止めて欲しい。いろいろと考え込んでしまい、13日は一日、寝込んでしまいました。
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MacBookProを46インチのテレビに初めて繋いだのですが、キレイに映ってビックリ、音声も6チャンネルのマルチステレオでお届けしました。
あけおば
2009/08/14 10:04
良い事も悪い事も過ぎたるはなんとか・・。人と人は
対面して感じる何かがあるのは確か。
しかし情報の提供や採取にはインターネットは欠かせない。
用はこのバランスの問題かと。
可能な限り一局集中型を解除して日々の生活には人間として
自然と触れ合う生活を確保しつつ都会(実社会)への参加もやれる。みたいな・・!?
その為には移動手段の充実と価格の安さは必須!!
ガソリンの高騰に悩まされない
夢のような燃料の開発!!あぁ 早く開発してほしい。
take@かごMUG
2009/08/14 10:26
インターネットは本来良いものだけど、悪い部分もあるわけで、その悪い面を誇張して解釈されたり、良い面まで誤解されたりすると、良さを伝えるのも大変ですね。
インターネットに限らず、人に新しいものを伝えるのは難しい事です。
でも、参加して下さったって事は、感心がある方々なんですよね。
今後に期待しましょう。
マティック
2009/08/15 06:01
インターネット社会においても、対面する価値観は生理的に解りますが、
どうやら、そこまでは伝えきれなかった様です。永吉地区が住み続けられる場所として存続するために、インターネット以外の部分・・・おっしゃる通り交通についてきちんと考える時期でしょうね。車社会は、もうそろそろ終わりにしたい。LRT(路面電車)をJRに引き込んで、そのまま旧南薩線沿いに走らせる。9/1に鹿児島市の市街地まちづくり推進課の会議に出席するので、提案してきますね。
take@かごMUGさん→
出席者の多くは、関心があるのかないのか・・・インターネットを自宅に導入する気力はないというお話でした。かつては賑わっていたこの地域から人が流出してしまった事が響いています。世帯数が足りない。若い人も。契約者数は、目標の半分にしか達しておらず、果たしてこのサービスが受け続けれれるのか不安です。もっと幅広く知ってもらわないと・・・。
はな
2009/08/15 14:26
インターネットという未知の世界に慣れるまでは、なかなか時間もかかりますよね。最初にいかがわしいメールが来た時には「なんでこんなものが来るの〜〜!」と、ひどくショックでした。
各家庭で使える人が「ばあちゃん、この間言ってた漬物はこれじゃないねー?」とか、地道に暮らしの中で広めてもらえるような人を配置できるとイイですね。
たまに聞いても忘れちゃうので。
あと、いかに簡単なシステムを構築してあげられるかも大事だと思います。難しいことをどれだけ簡単に楽しく見せかけるか…。
我が家も実家の地デジ化推進、やってみます。
マティック
2009/08/15 15:11
そうですね!いやあ・・・正直、どこから手をつけて良いのか解らないんですが、根本を辿っていくと、やはり人口流出の問題にぶちあたったり・・・。
システム構築まで含めた導入事例を、take@かごMUGさんから先ほど紹介していただいたんです。やはり、田舎は行政が積極的にかかわらないと駄目なんでしょうね。難しいです、この問題は・・・。
匿名
2009/08/16 11:53
このことについて、いま、ちょっと長文を書いてみたんですが、
うまくまとまらずに消してしまいました。
どうもあれやこれやと書きたいことがあって。
大寺さん、じっくり話をしたいですね。
マティック
2009/08/16 13:00
どなたか解りませんが、コメント、有り難うございます。
田舎だからこそネットが必要・・・まさしく、まさしくその通りなんですが、悲しいかな、ネットを使う人がいない。こういう技術が好きな人に限って都会に住んでいるんですよ。私の暮らす地域のインターネット人口は、街の高層マンション一基の住民より少ない。数の論理、経済の論理で今の日本が動いていますから、まずはこれに歯止めをかけてほしい。価値観が変化して、開拓者精神的に「だからこそ田舎で暮らす」という若者が増えないといけませんよね。
フラ
2009/08/18 11:21
マティック
2009/08/18 12:33
そうですね。確かにおっしゃるとおりだと思います。60代の方達は、これ以上何もいらないという満足感があるのかも知れませんけど・・・。しかし何もいらないという現在の状況から、何もなくなってしまうという未来が待っている様な気がするんです・・・。この運動を始めたきっかけは、勿論自分の仕事上の問題だった訳ですが、もう一つの理由として「このまま住み続けられるか」という不安があったんです。地元の小学校では複式学級化が進んでいたり、地域が徐々に限界集落化しています。このまま若者の移住・定住がなければ、僕も引っ越しを余儀なくされるかも知れません。スローライフが地域を滅ぼすという立場です。時間がないんですよね。フラさんの様に情報発信出来る方が増えれば、マスコミの都会志向に対抗できる強靱な社会が田舎でも築ける筈なんですが・・・。
フラ
2009/08/18 21:52
私めのつたない経験からいえば、子供にとってはどこで育ったかは重要ではなく、どんな親に育てられたかが重要です。
子育てに必要なのは、親としての覚悟であり、親自身の人間としてのぶれない生き方です。とはいえそれは簡単なことではなく迷いながら悩みながらの大変な道のりですが。
あくまでポジテイブはフラさんは、最後の最後には、私の子だから大丈夫、で押し通してきました。ハハ、すごい自信ですね〜
今思えば冷や汗ものですが・・・
マティック
2009/08/19 01:56
引き続きコメント有り難うございます!フラさんのたくましい子育て論、確かにそうかも知れませんね。そういう意味では安心出来るのでしょうか。以前「夫婦仲が良いことが子育てには一番」とフラさんに伺った記憶があります。
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僕がこのブログで発言すればする程、人が減ったりして・・・。いや、素晴らしい地域だと信じているから、このまま疲弊していくのを見たくないだけなんです。
僕が小学生の頃は、夏休みになれば地元の商店の軒先に浮き輪や水中メガネが並んでいたのですが、今では「吹上町内の川・海は遊泳禁止」と広報誌で伝えられる始末。何かがおかしい。国全体もおかしいんですが・・・。ちょっと、幅広い問題に発展し過ぎました。
ちゃしぶ
2009/08/19 15:52
先日、ネットで評判がいい「サマーウォーズ」という映画を見に行ったんですが
ネットとアナログ 両方とも肯定して描いてて これから社会はこうなるんだ〜と思わされました
ネット社会と現実の人間社会をどうリンクさせていくか大変ヒントになる映画だと思いました
今後のインターネット普及活動に役立てるためにも必見ですよ〜
マティック
2009/08/20 09:21