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date 2010.1.21
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久しぶりに本の紹介です


素敵な本が届きました。その名も「九州喫茶散歩」、です(小坂章子著・書肆侃侃房)。福岡から鹿児島まで7県40店が丁寧な解説と、オールカラーの写真で紹介されています。著者の小坂さんはこの書籍の前に「福岡喫茶散歩」も刊行しており、並々ならぬ力量にただただ感動。僕はもともと、喫茶店のマスターに声をかけられるタイプではありませんが、鹿児島に移住してからは、自分を縛っていた何かがほどけました。そんなきっかけになった、あの「パラゴン」も登場しています。
最近、王選手(と敢えて呼びたい)が「九州って最高のチームだね」と語りかける九州電力のCMがあるんですが、この書籍をパラパラとめくりながら、やはり最高だなあとつくづく思ったのでした(あのCMは道州制準備の布石になっていますね、日本で一番盛り上がると思うんです)。最近は街中の喫茶店で打ち合わせをする機会も殆どないのですが、うちの近所にも一軒あったら、どんなに生活が豊かになるのかと想像を膨らました次第。オススメの一冊です。

Comments: 5 comments

  1. パラゴンマスターから著者小坂さんの丁寧な取材の様子を伺って,ひとつの分野にこだわる個人の力の凄さを感じました。
    理想の珈琲には到達点がなくて(禅の世界ですね・・・),だからこそ自由と解放のジャズに惹かれる,というくだりにグッときました。
  2. yappyさん→
    小坂さんという方、面識はありませんがスゴイですよね。喫茶探訪ともなれば、頑固オヤジがつきもの?でカタイ本になりがちかと思ったのですが、さすが・・・女性の視点で何ともバランスの良く仕上がっていましたね。パラゴンのマスターは、ジェダイマスターの様なところがありますよね。
  3. 前作も読んで感じたのですが、この方の本づくりは私みたいな編集・ライター業からすると理想的なやり方です。もちろん、本人の熱意やご努力があってのことだと思いますが、ここまで貫けているのは素晴らしいし、すごいことだなと。高尚な「喫茶店論」「珈琲論」でなく、純粋に喫茶店ガイドとしてもいい本です。時々訪ねるお店が取り上げられていたので、オーナーさんにここぞとばかりに小坂さんの取材・撮影・原稿確認のやり方を聞いてきました。ためになりました。
  4. rouさん→
    コメント、有り難うございます。この書籍の風合い、イラストレーター業からしても、羨ましい仕事です。やはり個人の思想と、良い意味での大衆性がうまいところでかみあっていますね。rouさんはどのような媒体でお仕事をされているのでしょうか・・・。
  5. 個展間近というのに、お節介?の本紹介して頂きありがとうございます。
    友人から「お前の言うことは、理想を言っているのか現実を言っているのか分からん時がある」と時々言われるので今回の記事もそれに近いかもしれません。小坂さんの熱意についついしゃべり過ぎてしまいました。
    それを差し引いてお読み下さい。
    それにしても「九州喫茶散歩」、
    居心地のいい喫茶店にいるような良い肌触りにできあがっていますね!